【Rollei】ワイドなローライは、いかがですか?!
今回ご紹介するのは、こちら。
「Rollei ローライフレックス 4.0FW」 です。
1961年に発売された「ワイド・ローライ」は、カール・ツァイス ディスタゴン 55mm F4 レンズを搭載した広角専用モデル。
6年間でおよそ4000台の供給しかなかった希少なカメラ。 このカメラで仕事をすることは1つのステイタスであり、当時のプロカメラマンも憧れの逸品でした。
プロフェッショナルの過酷な現場で酷使されたため、良好な状態で残っているものは少なく、市場でもレアなカメラの1つになっています。
時は移って、2003年そのワイドローライの復刻版とも言える「ローライフレックス 4.0FW」が発売されました。
搭載レンズは、シュナイダー スーパーアンギュロン 50mm F4。
先代よりさらに広角になり、35mm判換算で約28mm相当になります。
1999年に発売された「ローライフレックス 2.8FX」と同様クラシカルな外装を纏ってはいますが、撮影レンズにはローライのHFTコーティングが施され、色乗り豊かで鮮鋭な写りになっています。
以下の作例は、すべてフジフイルム プロビア100F での撮影です。
28mm相当といってもスクエアなため、35mm判に比べ広がり感は少なくなりますが、奥行き感は表せます。
川の水がグラデーション豊かに表現されています。
青空の鮮やかさは、さすがHFTコーティング。
何気なく撮った写真ですが、枯れ木の浮き上がり方が半端ありません。 まるで画面から飛び出しているような感じにも見えます。
実は、これらの作例は10年以上前に撮ったもの。 当時のデジタルカメラはまだ解像度が低かったり、妙にパキパキで風景を撮ると舞台の書き割りのように見えるものもありました。 そんな頃にこの解像感、とても感動したのを覚えています。
これもスクエア画面の広角ならではの感じになりました。
あなたもワイドなローライ、いかがですか?!