【SENNHEISER】MKE 400-IIのレビュー
近年VLOGの需要増加に伴い、動画に使うマイクの選択肢も増えてまいりました。
コストパフォーマンスを重視したお手軽なモデルから、音質重視のハイエンドモデルまで様々な機種が展開されています。
そんな数多あるマイクの中でも一目置かれているのがドイツのSENNHEISER(ゼンハイザー)と言うメーカーのMKEシリーズ。
オーディオにご興味をお持ちの方は、イヤホン・ヘッドホンで非常に高い評価を受けているのでご存知かと思います。
オープンエアーダイナミック型ヘッドホンの歴史に名を残したHD650や、IE8にIE400PROと言った銘機には私もお世話になりました。
そのSENNHEISERからリリースされたMKE 400-IIと言うマイクが、今回ご紹介する製品です。
まずは製品の箱を開けたところ、付属品や外観からご覧いただきましょう。
左上から
・MKE 400-II本体
・動作確認用の単四電池
・ロック機構付きの3.5ミニジャック×2本(カメラ↔マイク用と、カメラ↔スマートフォン用)
・小冊子
・ポーチ
・ウインドプロテクション(右下の黒いかたまり)
となります。
電池のフタは、下に引き下げた後スイングして開くタイプです。確実なロックが出来、それでいて動きもスムーズな安心感のある機構です。
ウインドプロテクションを装着する際は、マイクの前方にスポっと被せ、親指と人差し指でグイッと引っ張り、後方までしっかりとかぶせましょう。
結構な力が必要ですが、臆せずかぶせてください。
しっかり装着すると、このような状態となります。音質には影響が無いので、基本はかぶせた状態で使用しましょう。
マイクに挿す側のイヤホン端子はネジが付いており(銀色の部分)、
端子に挿す→ネジを回す
事でしっかりとロックされます。破壊しない限りまず取れない程のがっちり感で固定されます。
殆どの方はカメラにストラップを取り付けて首から下げていると思いますが、その状態でカメラボディ横の端子にイヤホンを指すと、イヤホンの長いケーブルがストラップに引っ張られ耳を傷めそうになる事があります。
(※マイクとカメラをつなぐケーブルは短いですし、自分の体に接していないのでほぼ問題ありません)
カメラ本体のイヤホン端子でモニタリングする事も勿論できますが、上記の理由の為マイクにイヤホンを付けてモニタリングする方がスッキリする上安全なのでオススメです。
音量コントロールは録音時の音量には全く影響しませんので、快適な音量に設定してください。
このマイク最大のウリと言っても良いのが、自動電源ON・OFFの機能です。
一眼レフカメラの場合は動画撮影モードにすると電源がON、ミラーレスカメラの場合は単純な電源ONに連動しました(機種によるかもしれません)。
どちらもスリープモードや電源OFFでマイク側の電源も連動して切れます。
これは本当に素晴らしい!
筆者は電源の無い外付けマイクを愛用しており、普段からマイクの電源を意識する癖がありません。
旅行に行った際、一生に一度きりしか見られないであろう景色を動画でおさめたのですが、その際電源スイッチを確認せず収録しておりました(恥ずかしながらその時はまだ自動電源ON・機能が付いている事を知りませんでしたし、イヤホンを持っていなかったのでモニタリングもしていなかったのです)。
帰りの駅でマイクを仕舞う際に電源スイッチを見て「しまった、電源入れてなかった。もうおしまいだ!」と焦ったのですが、この機能により難を逃れたのです…。
ありがとうSENNHEISERさん!
・・・
ここからは実際に使用した際の動画をご紹介いたします。
まずはホワイトノイズ、ローカットフィルターによる風切音の違い、ゲイン感度切り替えスイッチのご紹介です。
ゲイン切り替えのシーンでは、最初非常に音が小さいのですがその時に音量を上げないでください(後ほど大きくなるため)。
音声コーデックはAAC・ビットレートは192kbps、サンプリングレートは48khzです。
ホワイトノイズに関しては、ローカットフィルター有り無しの違いは全くわかりません。
それに対して風切音は大幅に変わりました。ローカットフィルターの効果が大きく発揮されています。
ゲイン切り替えスイッチは一番大きな違いが感じられました。これだけ変わるのであれば会議からライブまで、様々なシーンで使用できそうです!
※掲載している映像の音声はノイズ処理などは行っておりません。
では次は、実際に収録で使用した際の作例をご紹介いたします。
音声コーデックはAAC・ビットレートは192kbps、サンプリングレートは48khzです。
全体的に音がクリアで籠りが無く、すっきりとしています。
カメラ内蔵のマイクから大幅にグレードアップしているのはもちろんの事、エントリークラスのマイクとは”明らかに違う”音。
リアリティがあり、画面を見なくてもどんなシーンが流れているのかイメージできるほどです。
特にヒヨドリやメジロの鳴き声のシーンでは、ちゃんと「耳に刺さりそうな甲高い声」を再現しつつも、耳が痛く感じる部分の周波数が巧みに丸められており、「これだよ、これこれ!」とSENNHEISERのイヤホン好きとしてはにんまりとしてしまいます。
※掲載している映像の音声はノイズ処理などは行っておりません。
仕事でも趣味でも大活躍間違いなしのMKE 400-II。
今回は出来ませんでしたが、次回はSENNHEISERの他のマイク、MKE-200やMKE-600との比較もしてみたいと思いました。
冴えわたるコストパフォーマンス、冴えわたる音。これがSENNHEISER、これぞSENNHEISERです。
魅力続々。その他のMKEシリーズはこちらから。
中古商品に巡り合えたら、ぜひお見逃しなく!