皆さんこんにちは。

SIGMAから待望の超望遠ズームレンズ「SIGMA Sports 150-600mm F5-6.3 DG DN」が本日発売されました！

今回はSONY Eマウント用の超望遠レンズで比較対象となる

SONY: FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS

TAMRON:150-500mm F5-6.7 DiIII VC VXD A057S

上記2本のレンズとのサイズ比較を交えながら、外観や特徴をご紹介していきます。

また、文末には本レンズにて撮影した写真も掲載しておりますので、是非ご覧ください。

Sports ラインの称号である「S」ロゴがキラリと光ります。

今回はSports ラインの超望遠レンズ、contemporaryラインと違い大きく重たいのでは？という懸念がありましたが

重さは三脚座込みで2100ｇと、SONY のFE 200-600mm F5.6-6.3の2115g(三脚座別)と比べ、三脚座の重量を考慮すると1割ほど軽く

見た目は少し太めで大きい印象でしたが、実際に持ってみるとその軽量感に驚かされます。

ボタンなどは一般的な超望遠レンズの機能を備えており、今まで使用したことがある方にとっては馴染みやすいレンズに仕上がっています。

SIGMAならではのMADE IN JAPANもうれしいポイント。

本レンズは直進ズームに対応しているのも大きな特徴。

切り替えボタンを使用することで、使用感を変更することも可能です。

L→ロック

T→直進ズーム固め

S→直進ズーム柔らかめ

後述しますが、細かに動き回る被写体を撮影する場合は直進ズームが非常に便利で、一度使ってしまうと回転式ズームに戻れなくなってしまいそうになります。

まず初めにSONYレンズ「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」との比較です。

SONYはインナーズームということもあり最初からレンズの全長が長いのですが、SIGMAは格納式のため持ち運びの際にはコンパクトに運用できます。

もちろん本レンズは防塵防滴構造を採用しているので、純正レンズと変わらず安心して使用が可能。

フィルター径は95mmと同様のサイズですが、サイズ感はSONYよりも小さく、Sportsラインは大きい！というイメージを大きく覆す一本に仕上がっています。

SIGMAのレンズを600mm側まで伸ばしてみたときの比較です。

全長はSONYより若干長くなりますが、使用しているとあまり気になるようなレベルではありません。

ズーム時に出てくる鏡胴の作りもしっかりしており、手のひらで支える際の触り心地も良く、作りの良さを感じさせます。

続いてはタムロンの人気レンズ「150-500mm F5-6.7 DiIII VC VXD A057S」との比較です。

タムロンは500mmまでという事もあり、重量が1880gとSIGMAに比べ200gほど軽量で、タムロンのほうがサイズ感も一回り小さくなっています。

フィルター径も82mmと、テレ側を500mmまでに抑えた分の恩恵を最大限、軽量小型化に生かしたレンズと言えます。

タムロンのレンズは簡易防滴構造を謳っており、SIGMAについては防塵防滴構造を採用しているので、そのあたりのシーリング等の構造でも重量やサイズ感が変わってくるのかもしれません。

SIGMAとタムロンのはテレ側で100mmの差があるので、「少しでも望遠を撮りたい」か、「少しでも軽量化したい」か

必要なニーズで上手く棲み分けされているように感じます。

テレ側いっぱいいっぱいまでズームした状態で比較すると、小型が売りのタムロンレンズ

しかし実際に持ってみると、見た目ほど重量差を感じることはなく、SIGMAの軽量感が実感できる結果となりました。

今回Eマウントレンズのラインナップに加わったSIGMAの「Sports 150-600mm F5-6.3 DG DN」の登場により、望遠レンズの選択肢が増え、嬉しい意味でSONYユーザーを悩ませてくれます。

是非自分に合った一本を見つけてみてください。

続いて、今回はほんの少しの時間ではありますが本機を使った撮影を行うことが出来ましたので、実写を交えながらご紹介いたします。

(すべての写真はjpg設定にて撮影、未加工データです)

SONY α1 +  SIGMA Sports 150-600mm F5-6.3 DG DN   150mm F5 SS：1/200 ISO：100

SONY α1 +  SIGMA Sports 150-600mm F5-6.3 DG DN   600mm F6.3 SS：1/500 ISO：320

本レンズは150～600mmをカバーする超望遠レンズ。

実際に150mmと600ｍｍ側で同じ被写体を撮影してみると、そのズーム倍率に驚かされます。

この範囲を1本で撮影できるのはSIGMAだけ。

ソニーは200mmスタート、タムロンは500mmまでなので、両機のおいしいズーム域を両取りしたレンズに仕上がっています。

SONY α1 +  SIGMA Sports 150-600mm F5-6.3 DG DN   600mm F6.3 SS：1/100 ISO：1600

今回久しぶりに超望遠レンズを使用しました。

ふと目に入った赤い「止まれ」を何気なく撮影してみましたが、超望遠レンズならではの圧縮感とボケ味を味わうと、ああ、望遠レンズを使っているな！という気分にさせられます。

SONY α1 +  SIGMA Sports 150-600mm F5-6.3 DG DN   363mm F5.6 SS：1/80 ISO：4000

夏の風物詩の一つである、セミの抜け殻。

本レンズは180mmで最大1:2,8倍まで寄ることができ、比較的小さな被写体に対してもクローズアップすることが可能です。

開放での撮影ですが葉脈もしっかりと写っており、描写力の高さが伺えます。

SONY α1 +  SIGMA Sports 150-600mm F5-6.3 DG DN   560mm F6.3 SS：1/500 ISO 320

SONY α1 +  SIGMA Sports 150-600mm F5-6.3 DG DN   363mm F10 SS：1/500 ISO 640

絞り羽は9枚の円形絞りを採用しており、少し絞り込んでも綺麗な玉ボケを楽しむことが出来ます。

開放値では撮影する環境によって口径食が目立ってしまうこともあるので、少し絞り込んでボケを整えるのも良いかもしれません。

SONY α1 +  SIGMA Sports 150-600mm F5-6.3 DG DN   267mm F18 SS：1/10 ISO 100

手振れ補正も約4段階分しっかり搭載されているので、人気の高いSONY α6400などのAPS-C機モデルでも安心して使用することが可能です。

この写真はSONY α1の手振れ補正効果もあり、両脇をしっかり構えて撮影することでピタっと止まった写真を得ることが出来ました。

1/10秒と手振れ補正の効果を超えた低速シャッターでのトライでしたが、ここまで耐えられるのであれば色々な撮影シーンで手振れ補正に助けられそうです。

SONY α1 +  SIGMA Sports 150-600mm F5-6.3 DG DN   600mm F6.3 SS：1/6400 ISO 4000

涼しげなスプリンクラーを撮影してみたところ、非常に動きのある一枚に。

望遠レンズで普段見慣れた風景も切り取ってみると、圧縮効果も相まって普段とは一風違った一面を見せてくれるのも望遠レンズ撮影の楽しさです。

SONY α1 +  SIGMA Sports 150-600mm F5-6.3 DG DN   600mm F6.3 SS：1/4000 ISO 4000

花の蜜を求めてあちらこちらと舞っていたアオスジアゲハを撮影しました。

テレ側、開放での撮影でも非常にシャープな絵を出してくるのはさすがSIGMA のSportを冠するだけあります。

ボケ味も非常に柔らかで、マクロレンズで撮影したと言われたら信じてしまいそうな一枚に仕上がりました。

AFは高精度磁気センサーを搭載することで、正確で速いオートフォーカスを実現しており、ピタっと止まるAFは使っていて遅さを感じることはありませんでした。

また本レンズは直進ズーム対応となっており、蝶など不規則に前後左右に動く被写体を追う際には大活躍。

通常のズームレンズはどうしても細かで素早いズーミングとなると手間取ってしまうのですが、直進ズームであればサっと構図を決めることができ、今回実際に使用して直進ズームの有難さに改めて気づかされました。

以上、いかがでしたでしょうか。

SIGMAから発売された待望の超望遠レンズ SIGMA Sports 150-600mm F5-6.3 DG DN

SONY機で望遠レンズを楽しむ選択肢がまた一つ広がりました。

その中でも一番ズーム域が広い本レンズ、望遠レンズをお探しの方にオススメ1本です。