【SIGMA】FOVEONセンサーの底知れぬ魅力
未だ一部の写真家の心をつかんで離さないカメラ、SIGMA sd Quattroを今回はご紹介致します。
SIGMAのカメラと言えば今でこそ世界最小フルサイズカメラとして多くの人を魅了している「SIGMA fp」が表立っていますが、やはりSIGMAと言えばFOVEONセンサーと思う方も多いのではと思います。
FOVEONセンサーとは非常に簡単に言ってしまえば普通のベイヤーセンサーが1層にRGBの3色を並列しているのに対して、1層に1色で3層積層型のセンサー構造をしています。
これによって色情報が全画素余す事無く記録できるようになっています。
FOVEONセンサーが解像度の面で優れていると言われるのは恐らくこの膨大かつ緻密な色情報からもたらされる奥行きや空気感を含めた描写によるものではないでしょうか。
撮影した写真を見てみてもデジタルなのに無機質さをあまり感じません。
空気までも写すと言われる理由が分かる気がします。
↑こちらはQuattroシリーズから搭載されているSFDモード(Super Fine Detail)での1枚。
一回のレリーズで7枚の露出の異なる画像を取得し、専用のRAWデータ(X3Iファイル)を生成。SIGMA Photo Proを使用して、このRAWデータから、ダイナミックレンジが広くノイズレスな画像を生成することができます。(SIGMA公式より引用)
ただでさえ高精細な画像がダイナミックレンジの広さとノイズレスを手にしてしまうという凄い機能です。
ファイルサイズがかなり大きくなってしまうのと三脚必須かつ被写体ブレにはシビアなのでご利用の際はご注意を。
撮影した写真を見返すと目で見たままの色を写しているなと思う事が多々あり色再現度の高さに驚かされます。
筆者はsd Quattroをメインとして使い始めて2年ほどになりますが未だに意図した以上の描写を叩き出す事があり、撮影していて本当に楽しめる1台だと思っています。
4年以上前のカメラですので撮影時のレスポンスやEVF、モニターのクオリティなどは最新機種には劣りますが描写の面ではこのFOVEONセンサーにしか撮れない1枚があるのではないかと思っています。
1枚1枚をじっくりと撮影する方におススメの1台です。