
【SONY】α7Ⅳ × Art 105mm F2.8 DG DN MACRO
Beyond basic「次代の、新基準へ」———。
新たなベーシックモデルとして登場したSONYのα7Ⅳ。
ベーシックモデルとしては素晴らしく人気を博したα7Ⅲの発売から三年半の月日が過ぎ、SONYのベーシックはどのように変わったのでしょうか。
今回、我々Map CameraのSONYコーナー担当スタッフが各々好きなレンズとα7Ⅳを組み合わせて撮影をしてきましたので
それらを作例と共にご紹介出来たらと思います。
日常さえも想像以上―。
本記事でご紹介するのは、Art 105mm F2.8 DG DN MACRO
サードパーティレンズメーカーとしては勿論、自社でカメラも開発し、その妥協なきモノづくりへのこだわりや高いコストパフォーマンスからソニーユーザーに限らず多くのカメラマンから熱い支持を得ているSIGMA。
そのSIGMAから発売されているインナーフォーカスを搭載した等倍マクロの本レンズ。早速作例と共にご紹介していきたいと思います。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO感度:6400 / 焦点距離:105mm
本レンズは前述の通り、等倍マクロのレンズとなっております。
等倍マクロとは、簡単に説明しますとセンサーの横幅が1cmだとしたらレンズの最短撮影距離で撮影した際に横幅1cmに写るレンズを指します。
フルサイズであれば、センサーサイズはおよそ36mm×24mmなので最短撮影距離で寄れる範囲の横幅は36mm(3.6cm)ということになります。
まずはじめに、シーネットルというクラゲ類の仲間をマクロでグッと寄って撮影してみました。
マクロレンズのネガティブなイメージとしてピントの合焦速度が遅い点が挙げられると思いますが、本レンズにおいてはカメラの性能も相まってか、かなりスムーズなピント合わせが可能でしたのでこのように常時動く様な被写体でもストレス無く撮影が可能でした。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO感度:2000 / 焦点距離:105mm
加えて、AF駆動範囲を変更する事が可能(FULL/0.295m-0.5m/0.5m-∞)なため被写体との距離に応じて切り換えて行くと更にスムーズにピントを合わせることが可能です。
絞り:F3.2 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO感度:1250 / 焦点距離:105mm
写りに関しては、非常に癖のないマクロレンズ。といった印象でした。癖のないというのは捉えようによっては面白みのないように聞こえるかもしれませんが、これだけ癖のないヌケ感のある素直な描写は使いやすく素晴らしいの一言に尽きるレンズだと感じました。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO感度:3200 / 焦点距離:105mm
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO感度:1250 / 焦点距離:105mm
シャープに写る合焦部から滑らかに溶けるようにアウトフォーカスしていく本レンズ。
前も後ろもざわつく事無く周辺部までこのボケ感を演出してくれたのは圧巻の一言でした。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO感度:6400 / 焦点距離:105mm
玉ボケは若干口径食が目立つ結果ですがサイズ感を考えれば概ね良好だと感じました。
中望遠マクロなので、鏡筒は少し長めではある本レンズですが重量が710gとバランスが良く、今回組み合わせたα7Ⅳとの組み合わせにおいては傘を片手に撮影を行ったりしても、不便さを感じない使いやすい重量感でした。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO感度:10000 / 焦点距離:105mm
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO感度:100 / 焦点距離:105mm
近接撮影はもちろんのこと、焦点距離の好き嫌いはあれどマクロ以外の撮影にも積極的に使って行こうと思えるくらいのAF速度と描写力にシャッターを押す指が非常に捗りました。
そして、α7Ⅳの高感度耐性の高さに改めて感動を覚えました。上の緑の葉の写真はISO:10000の高感度での撮影を行っているのですが、目立ったノイズは見受けられず撮影後のExifデータを見て初めてISOが10000を超えていることに気付いたくらいです。
いかがでしょうか。
「日常さえ想像以上」このキャッチコピーは正しくその通り、マクロ的な非日常的な見え方をするという以外にも何気なく切り取った日常さえアッと言わせるような精細な写りにハマって行く自分がいました。
中望遠の一本はこれでいいかもしれない。そう思わせてくれたレンズでした。皆様も是非、手に取って体感してみてください。