このレンズも先に紹介した「smc-PENTAX FA43mm F1.9 Limited」と同じく
数値性能よりも写りを重視して設計されたレンズです。
高性能レンズが一般化する前の広角・大口径レンズのように全長の長いレンズですが
高性能レンズの「AL(ガラスモールド非球面）レンズ」などを使用している贅沢な一本です。

望遠単焦点レンズの廉価版ほどの大きさがあり
「31mm」と刻印が無ければ広角レンズとは思われません。
全長が長いレンズなのでピントリングも前よりあり
慣れるまでピントリングを探してしまいました。
「PENTAX」伝統のフィンガーポイントも（それも七宝焼き）あります。
余談ですが「smc-PENTAX FA43mm F1.9 Limited」はフィンガーポイントが有りません。

このレンズも最新の大型撮像素子には負けていません。
歪みも少なく開放時の四隅の画像の流れも殆どありません。
ボケは円形ではありませんが「9枚羽根絞り」で素直で柔らかく
点光源も汚くなりません。
「絞りF2.8」から「F5.6」までは徐々にボケだすので一見すると
ボケが分かりずらい画像になります。
「絞りF8」まで絞るとほぼパンフォーカスになりますが
きっちりピント合わせが必要です。
ピントにはかなりシビアなレンズです。

マウントアダプター使用の際には無理やり装着などされないように注意して下さい。

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