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【SONY】α7RIIIで火祭りを捉える

お祭りの中でも特に火や炎を特徴とする、「火祭り」という文化があります。
有名どころですと、京都の「大文字の送り火」で称される「五山送り火」などがあるでしょうか。

今回はその中でも、福島県で行われている「松明あかし」という火祭りを見に行った時の
写真を何枚かご紹介したいと思います。

また、前置きとはなりますが、
ここ近年は昨今の情勢から無観客、関係者のみで行われているお祭りであり、
筆者が撮影を行ったのはそれ以前の開催となります。

機材はα7RIII、FE 24-70mm F2.8 GM、MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 ASPH.となっています。


α7RIII + FE 24-70mm F2.8 GM
f/3.5 SS1/250 ISO500 焦点距離51mm

父方の実家が福島で、小さい頃親に連れられ見に行った記憶があったのですが
爛々と輝く炎は幼い瞳にもしっかりと焼き付いていたのか、眺めていると小さな頃の記憶が蘇って来ました。

今となっては上には上がいる、高画素をウリとしたカメラですが、組み合わせるレンズ次第ではまだまだ戦える解像力。
松明から舞い散る火の粉までつぶさに捉えます。


α7RIII + FE 24-70mm F2.8 GM
f/2.8 SS1/40 ISO800 焦点距離44mm

松明は高さ10m、重さ3tにもなる巨大ものを若衆達が150人規模で運び込み、人力で立てられているそうです。
力強さを感じる光景をモノクロのコントラストが引き締めます。


α7RIII + MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 ASPH.
f/3.5 SS1/125 ISO400


α7RIII + MACRO APO-LANTAHR 65mm F2 ASPH.
f/2 SS1/125 ISO320

轟々と燃える松明までの距離は何メートルもあるのですが、11月の福島とはいえ熱気に当てられかなり暑かったのを覚えています。
後から知ったのですが、鎮魂の炎を灯すこの祭事は430年以上も続けられているそうで、その歴史の深さに脅かされました。

MACRO APO-LANTAHR 65mm F2 ASPHにて撮影。思わず写真越しでも熱気が伝わってきそうなくらい空気感を良く捉えています。


α7RIII + MACRO APO-LANTAHR 65mm F2 ASPH.
f/2 SS1/500 ISO800

ある程度燃えたところで、延焼を防ぐために地元の消防隊が消火活動に入ります。
こちらも同じレンズでの撮影ですが、頼もしいシルエットが印象的だったのでモノクロで。

お祭りは周りに人が多く身動きを取る事が難しいため、
もう少しズーム倍率の高いレンズ1本で楽をしたいところではあります。
しかしながら、こういった暗いシーンではどうしても高倍率ズームでは明るさが稼ぎづらく
コントラストもイマイチになってしまう事があります。

そのためG Masterシリーズの標準ズームレンズと、単焦点レンズであるMACRO APO-LANTHARで臨みましたが、
リアリティを追求したくなる被写体では、ボディの解像度に耐えうるレンズで勝負するという事の
大事さも再確認させられたお祭りでした。


[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander etc. SONY | 掲載日時:21年11月06日 18時16分 ]

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