この季節は足元から春、見上げても春の訪れを感じるようになって来ました。
花の主役の梅が終わり桜にバトンタッチするまでのあいだの中継ぎの登場の花です。
この花はいつもなら、当スタッフ達も撮影でお世話になっている新宿某所では今頃、満開に咲いてることでしょう。
私も何年か通わせていただき、眺めたものでした。
今年はあいにく、この状況下で閉館、ぐっとこらえて晴れて入れる時まで我慢しましょう。
思った矢先、近所の公園に咲いておりました。
今回は、これです。
「山茱萸 ・サンシュユ」と言います。
朝鮮半島、中国原産で江戸時代中期、薬用として渡来してきました。
少し寄ってみましょう。
枝に小さな線香花火が開いてる感じがします。
秋にグミに似た赤い実をつけます。
この果実を乾燥させて、生薬として八味地黄丸などに利用されています。
この実がついた状態で別名、「秋サンゴ」とも言います。
機会があれば、実をつけてる状態で撮影したいと思います
葉が出る前に散形花序に黄色小さな花が20~30個付けます。
また別名、植物学者で有名な牧野富太郎博士が花の黄色は輝くような明るさ「春黄金花・ハルコガネバナ」と和名をつけまして、
この名を提唱していたのですが、中国名の「山茱萸 ・サンシュユ」と呼ばれてます。
【参考文献】
フィールドベスト図鑑 4巻 花木・庭木 学研
改訂版散歩で見かける街路樹公園樹 庭木図鑑 葛西愛(著)三省堂
色と形で見わけ散歩を楽しむ花図鑑 大地佳子 (著), 小池安比古 (監修), 亀田龍吉 (写真)出版社 : ナツメ社
葉っぱで見わけ五感で楽しむ 樹木図鑑ネイチャー・プロ編集室 (著, 編集), 林 将之 (監修, 写真)出版社 : ナツメ社
最後に問題です。
これも、梅より開花が遅く桜より早い花です。
ちょうど、今真っ盛りです。
何の花でしょうか。
ヒント 果物です。
日持ちが悪いので生では生産地以外ではあまり売っておりません。瓶詰め、缶詰や乾燥したものが多いです。
世代によって違いますが、駄菓子屋さんではビニール袋にパックされたもの、私は串に刺したもの、凍らせたものがあります。
答えは、最後に・・・・・。
答えは、「杏・アンズ」の花です。
最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。