【SONY】この季節に咲く花(22)
これまで春の香りを代表する植物、「梅」、「ロウバイ」、「日本水仙」、と載せてきましたが、
これも、いま現在すぐそこで香っている植物です。
皆さんも、歩いている時、この花の香りで春を感じるのではないでしょうか。
今回は、「沈丁花・ジンチョウゲ」です。
初夏の「くちなし」、秋の「キンモクセイ」と並び三大芳香花に数えられてます。
中国原産で室町時代に日本に渡来したと言われてます。
枝先に10から20個の頭状の花を開く、花弁はなく花弁に見えるのは萼です。
雌雄異株で日本で植えられているのは、ほとんど雄株で果実はできません。
私も、まだ実を見た事ありません。
全株が毒を持っています。特に実が毒です。
樹液は皮膚につくと皮膚炎を起こし、誤食すると口内炎、胃炎を起こします。
前に毒を持っていると書きましたが、花だけは薬になるようです。
採取して日干ししたものが、のどの痛みに効くそうです。
試したい方は自己責任で。
花の名前の由来は、花の香りが沈香(香木)に花が丁字(またはクローブ)に似ていると言われてます。
白花ジンチョウゲです。
前のジンチョウゲより香りがすっきりしてるように、私は思いました。
さあ、皆さん春の香りを楽しんでみましょう。
【参考文献】
フィールドベスト図鑑 4巻 花木・庭木 学研
改訂版散歩で見かける街路樹公園樹 庭木図鑑 葛西愛(著)三省堂
色と形で見わけ散歩を楽しむ花図鑑 大地佳子 (著), 小池安比古 (監修), 亀田龍吉 (写真)出版社 : ナツメ社
葉っぱで見わけ五感で楽しむ 樹木図鑑ネイチャー・プロ編集室 (著, 編集), 林 将之 (監修, 写真)出版社 : ナツメ社
フィールドベスト図鑑16巻 日本の有毒植物 佐竹元吉 (その他) 学研
フィールドベスト図鑑17巻 日本の薬草 監修: 矢野 亮 出版社: 学研