いよいよ、関東も梅雨の季節となって来ました。
外で撮影も、やりずらくなっております。
それでも、晴れ間があれば出かけて新たな野草との出会いがあるからです。
今年は、比較的暖かく一か月くらい、なんでも開花が早いと思います。
今回は、これです。
「ドクダミ・蕺草」です。
主に、空き地、公園、駐車場に今盛りで花を咲かせております。
踏んずけると、独特の青臭さと生臭さの合わさった匂いがする草です。
名前の由来は、独特な臭いが毒をためるから「ドクダメ」が転訛して「ドクダミ」になったとか、
毒や痛みをとるから「ドクイタミ」が訛ったとか言われて、諸説あります。
白い花びらのように見えるのは、実は葉が変化したものです。
ここで、サブで持っています。オリンパスTG-4の出番です。
このシリーズに付いています顕微鏡モードは通常マクロレンズでは寄って写せないところを撮影できるので便利です。
防水も優秀なので、梅雨の時期のお供のカメラとして打って付けです。
私みたいにネイチャーフォトを撮る方のサブカメラ、マクロの補助カメラとしてプロの方も使われているのをカメラ雑誌読んだことがあります。
2番目、3番目のカメラにどうでしょう。
そして、その真ん中に突き出た黄色部分が花の集まりです。
これが臭いの葉です。
水洗いし天日干して、煎じては、毛細血管を丈夫にし、便通改善、動脈硬化の予防。
摘んで水洗いをして、葉を揉んで汁を出し湿疹、ニキビ、様々なカブレに効きます。
よって、十種類の薬効があると言うことで「十薬・ジュウヤク」生薬の名があります。
とくに毒草ではないのですが、使用で採集する場合は何もかからない、きれいなところでお願いします。
余談ですが、中国人の友人が「ドクダミ」が茂っているところで、「これ取っていいか」と尋ねられました。
「すごい、臭いがするよ」と言ったら、料理に使うと言ってました。
なんだろうと思っていたのですが、なぞが新しく購入した文献で解けました。
「ドクダミ」は山椒など香辛料と相性がよく麻婆豆腐に刻んで入れるそうです。
葉を5枚くらい湯がいて、水にさらし、水気をとり細かく刻み入れます。
加熱するとフルーティーに香りが変わるとのことですからお試しあれ。
【参考文献】
なんでもハーブ284 (ポケット図鑑)山下 智道 (著)文一総合出版
身近な薬草活用手帖: 100種類の見分け方・採取法・利用法 寺林 進 (監修) 誠文堂新光社
アロマ&ハーブ大事典 林 真一郎(監修) 新星出版社
色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑 高橋修 (著), 藤井伸二 (監修) ナツメ社
四季の雑草図鑑 稲垣 栄洋 (監修)出版社 : 宝島社
大きくて見やすい! 比べてよくわかる! 山野草図鑑 (朝日園芸BOOKS) 金田/洋一郎(著) 朝日新聞出版