だんだん、日が短くなってきましたね。

朝と夜は寒くもなって、晩秋となって来ました。

今回は、道端や身近に生えていて、この時期に開花してるものの雑草にしか思えない植物です。

SONY α7RIV ILCE-7RM4AにTAMRON 150-500mm F5-6.7 DiIII VC VXD A057S (ソニーE用/フルサイズ対応)で撮影

「セイタカアワダチソウ・背高泡立草」です。

誰でも、空き地なんかで見たことがあるのではないでしょうか。

SONY α7RIV ILCE-7RM4AにTAMRON 150-500mm F5-6.7 DiIII VC VXD A057S (ソニーE用/フルサイズ対応)で撮影

雑草、帰化植物の代名詞と言うイメージが強い植物ですが、北アメリカ原産で明治時代、日本にやって来て、園芸用、蜜源植物として栽培されてました。

戦後、北九州を中心に急速にはびこり広がりました。

また、炭鉱が閉山された時に全国に広がったので閉山草、または、ベトナム戦争の頃に広がったのでベトナム草とも呼ばれます。

SONY α7RIV ILCE-7RM4AにTAMRON 150-500mm F5-6.7 DiIII VC VXD A057S (ソニーE用/フルサイズ対応)で撮影

この花の様子、実の様子が泡立つように見えるのが名前の由来です。

一時、花粉症の原因とされてきましたが、風に乗って花粉を運ぶ風媒花でなく、虫に運ばせる虫媒花で、他の植物（ブタクサ）の

濡れ衣を着せられておりました。

原産地ではハーブとしてハーブティー、ハーバルバスなどに利用されています。

蜂蜜も味は濃厚で、香りが日本人には不向きなようで、この時期に取れる蜜は蜂にとって越冬の為の貴重な栄養源になっております。

ただ、百花蜜の一部には入っている様です。

SONY α7RIV ILCE-7RM4AにTAMRON 150-500mm F5-6.7 DiIII VC VXD A057S (ソニーE用/フルサイズ対応)で撮影

戦後焼け野原の緑化にも貢献した「セイタカアワダチソウ・背高泡立草」ですが、根の先から他の植物を枯らす成分（DEM）を出し、

周辺の草を枯らしながら自分の場所を確保して、勢力を拡大していく戦略をとります。

これを「アレロパシー作用」と言います。

ただ、本種は、他の種を倒し広がるところまで広がると、自分の毒で弱って減ってきており、絶滅危惧種になりかけてます。

この草の在り方が、何かの教訓にも例えられています。

ちなみに、花言葉は「元気」、「生命力」だそうです。

【参考文献】

なんでもハーブ284 (ポケット図鑑)山下 智道 (著)文一総合出版

改訂版 散歩で見かける草花・雑草図鑑　高橋冬 (著), 鈴木庸夫 (写真)　出版社 : 創英社/三省堂書店

四季の雑草図鑑　稲垣 栄洋 (監修）出版社 : 宝島社

大きくて見やすい! 比べてよくわかる! 山野草図鑑 (朝日園芸BOOKS) 金田/洋一郎（著）　 朝日新聞出版

帰化&外来植物 見分け方マニュアル950種　森 昭彦 (著, イラスト, 写真)出版社 : 秀和システム

最新版 街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本―収録数600種以上!岩槻 秀明(著)　出版社秀和システム

街で見かける　雑草・野草図鑑金田　一 (著)出版社 : 交通新聞社

日本帰化植物写真図鑑―Plant invader600種 清水 矩宏 (著), 広田 伸七 (著), 森田 弘彦 (著)出版社 ‏ : ‎ 全国農村教育協会; 1部改訂版

SONY α7RIV ILCE-7RM4AにTAMRON 150-500mm F5-6.7 DiIII VC VXD A057S (ソニーE用/フルサイズ対応)で撮影

セイタカアワダチソウの蜂蜜は、海外ではゴールデンロッドハニーという名で、人気があります。

この葉っぱは、どうでしょう。

春先の芽生え葉は、天ぷらにするとほろ苦く美味しいとのことです。

自己責任で。

最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。