急に春めいた気候になった2月下旬、以前から前を通り掛かるたび気になっていたお地蔵さまを撮りに行くことにしました。
出掛ける間際は肌寒かったのでダウンを着こんだのですが、到着した頃には上着がいらないくらいの気温に。
上着が少し邪魔になりましたが、気持ちよく撮り歩けるようになってきたのは嬉しい限りです。
到着してまず目に飛び込んできたのが、お地蔵さまたちが被っている赤色の帽子と前掛け。
そして紅一点ならぬ黄一点、お地蔵さまたちの前にみかんがひとつお供えしてありました。
近隣の方が、このお地蔵さまをとても大切にしている様子が伝わります。
お揃いの赤い帽子がとても映えます。
よく見るとかわいい手編みで、お地蔵さま12体分作るのはなかなか大変そうです。
お地蔵さまの裏手にある神社。
鈴緒(すずのお)も真新しく、赤色が目を惹きます。
小さな御稲荷さまも、たくさん。
今思うと、お地蔵さま同様12体いたようにも思います。
神社の境内から見上げると、小山の斜面に桜が幾本か咲いていたので行ってみることにしました。
住宅街を抜け小径を上りきった所に、桜の木と小さな「あずまや」がありました。
「あずまや」で少し休憩させてもってから、桜の撮影を開始。
早咲きの桜はもう既に満開で、青空の下、眩しく咲き誇っています。
そばには小さな紫色の花も咲いていました。
帰宅後調べてみると、ムスカリという名前の花でした。
ひとしきり桜を撮影し満足した帰路、突然あらわれた並んだ大根に足が止まりました。
私の想像する大根よりはるかに地面から飛び出ており、人間でいえば膝から下しか植わってないように見えます。
今回の撮影では、横並びに始まり横並びに終るという不思議な体験ができました。
春の陽気に誘われ思いつくままに出掛けた2時間弱の撮影でしたが、予定外の桜や大根まで撮ることが出来ました。
撮り歩きの醍醐味は、こういった思いもよらぬ出会いがある所ではないでしょうか。
まだまだ気軽に遠出はしにくいですが、陽気のままに少しずつ春を撮っていけたら思っています。
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