【SONY】君の瞳に恋してる! ~ PENTAX FA43mm F1.9 Limited ~
smc PENTAX-FA Limited レンズ
プロの写真家の経験から導かれた独特の焦点距離。
解像度は勿論、数値化出来ない「味わい」まで追求した3本のレンズ。
アルミ削り出しの外観が所有欲まで満たしてくれる
このレンズ達の為にペンタックスユーザーになったという方がいるほど、
カメラ界の中でも異彩を放つレンズ達。
そんなレンズ達をユーザーは親しみを込めて「三姉妹」なんて呼んでいます。
フィルムの対角線寸法と等しい焦点距離を持つ
真の意味での標準レンズ。
そして今、
「αで蘇る真の対角線」
今回スポットを当てたのは長女である「FA 43mm F1.9 Limited」 です。
次女の「FA 77mm Limited」三女「FA 31mm Limited」
FA Limited を話題にすると次女と三女で持ちきり。
その個性の強さから注目を浴びるのは決まってこの2人です。
正直な話、私もFA Limited三姉妹を知った時は
やっぱり次女と三女の事が気になって仕方がありませんでした。
でもそれも仕方ありません、あの見目麗しく吸い込まれそうな瞳を
一目見てしまえば誰だって虜になってしまうに違いないのですから。
その点、長女の「FA 43mm F1.9 Limited」は外観は小柄、
瞳(ガラス)も他の姉妹と比べれば少し小さめ。
でもいざ出会ってみれば、魅力に溢れたレンズだと気づきました。
ISO:1250 / SS:1/250
日常のありふれた小さな光を拾って
透過された光の美しさをありのまま写しだしてくれる。
ガラス一枚隔てたディスプレイ商品の瑞々しい解像感。
今まで見た事のない透き通った世界を彼女は見せてくれました。
ダイナミックに遠近感を出す広角でもなく、遠近感を圧縮する望遠でもない。
強烈な個性などいらない、見たままの世界を写しだす標準レンズ。
そんな子が時折見せてくれる会心の笑顔(写り)の虜になりました。
写し出す色は彩度に誇張がなく素直で自然。
豊かな階調が夏の湿気の多いもやっとした空気まで写してくれます。
金属の質感、色彩の豊かさ
解像度 という数値化の枠をこえて、写真を撮る者として
好きだなぁ と思える一枚に何度も出会えます。
フレアやゴースト。
本来回避すべき点すらも美しい。
「恋は盲目」とはよく言ったものです。
ーーここで少しだけ話を脱線させていただき、
タイトルの原題「Can’t Take My Eyes Off You」
邦題「君の瞳に恋してる」はあまりに有名です。
フォー・シーズンズのフランキー・ヴァリのソロシングルとしてヒットしたラブソング。
Boys Town Gang がディスコ調にアレンジしたものでこの曲を知った方も少なくないのでは。
恥ずかしながら私のきっかけもBoys Town Gangのカバーからでした。
つい先日フォー・シーズンズの半生を描いた映画
「ジャージーボーイズ」を観て、この曲の存在を改めて認識しました。
大事な事なので二回言いますが
フォー・シーズンズのフランキー・ヴァリの
「Can’t Take My Eyes Off You」です。
この点は是非映画をご覧いただければと思います。
元々好きだった曲ですが、バックグラウンドを知って
一層、二層、三層この曲が好きになりました。
ーーこれくらいでレンズの話に戻ることにします。
ボディのα7sとの相性ですが
個人的にはとても良いと感じました。
α7sのダイナミックレンジがさらにFA43mmの魅力を引き出してくれます。
明るいレンズとα7sのコンビで
夜間のハイスピードシャッターも相性抜群です。
夜間撮影に関してはまた違う記事でご紹介させていただきます。
ボケ味はややざわつき。
サイレントシャッターのおかげで室内でも
人目を気にすることなく撮影に集中出来ます。
色っぽく艶のある写りという意味では三姉妹、皆
それぞれの魅力があります。
その中での長女の無理のない視野に自然で透明感のある描写。
しっかりと向き合えた時、見せてくれる芯のある写りに
すっかり魅了されてしまいました。
「αで蘇る真の対角線」
そのレンズが本来持っている画角で撮れる悦び。
もうマウントが存在しないようなオールドレンズを繋げたマウントアダプター。
可能性無限大の世界を楽しむための入門セットとしても
まずは三姉妹、いつか三姉妹。
FA Limited レンズの能力を最大限に活かしてみませんか。