【SONY】惜春の情景が恋しくて
年が明けて寒い冬を2か月も過ごすと、早く暖かくならないかな、春が来ないかな。
と思いにふけ、やっと暖かい日が来たと思ったその翌日に冬の寒さに戻ってしまい、気温の変化に一喜一憂する日々を過ごす。
そうしているうちに突然暖かい風と共に春が訪れ、特有の心地よい陽気を堪能する間もなく初夏の日照りとなってしまう。
春の時間はほんのひと時なんだなと、ついこの間まで感じていた陽気に懐かしさを覚えながら、桜が散るころに撮影した写真を現像してみました。
撮影機材はSONY α7IVに、TAMRON 35-150mm F2-2.8 Di III VXDを組み合わせています。
タムロンの35-150mmのズームレンズはポートレート向きのイメージが強いですが、スナップレンズとしても汎用性の高い焦点距離をカバーしています。
35mmで全体を写し込みながらも、F2という大口径レンズのメリットを最大限生かし、景色を撮り込みながらも抜け感を演出でき、被写体を浮かび上がらせてくれます。
春のあたたかい太陽の日差し目がけて150mmまでズームすると、真っ白の中に浮かび上がる可憐な桜を撮影することができました。
太陽を構図に入れることで現れるフレアはエモーショナルそのもの。
難しい環境下での撮影でしたがゴーストが発生しておらず、フレアだけの透明感ある世界観の演出に繋がっているように感じます。
太陽を直接背景に取り入れ、ボケの中に綺麗なフレアが存在する構図は個人的にとても気に入っていて、好んで良く取り入れています。
先ほどの写真では発生しなかったゴーストを無理やり左上に取り入れるため、発生する角度を探して撮影しました。
初夏の初々しく、まだ少し涼し気な雰囲気が伝わってくるようです。
このレンズの凄いところは葉脈が非常にリアルに表現されているように、逆光時に開放での撮影でも素晴らしい描写力を維持している部分にあると感じます。
ポートレートの撮影でも逆光の構図が多用されるので、そのような環境下での撮影でもしっかりした描写が得られるよう意識して作られたのかもしれません。
新緑の抜け感は単焦点レンズで撮影した写真そのもの。
これをズームレンズで撮影できるというのは凄いの一言に尽きます。
前ボケ、後ろボケ、感じ方は人それぞれだとは思いますが、個人的には唸ってしまうくらいの仕上がりです。
望遠での抜け感のある構図が大好きで、永遠と同じような写真を撮影してしまいます。
秋のもみじも綺麗ですが、この時期の柔らかな緑のもみじも魅力のある被写体です。
頑張って追いかけていた蝶々を捕まえられなかったのか、遠くを寂し気に見つめる少年。
ぎゅっと握った軽い虫捕り網を、春の穏やかな風がふわっと優しくなびかせます。
望遠レンズの圧縮効果と大口径レンズのボケは、その場の情緒をより引き立ててくれます。
以上、いかがでしたでしょうか。
現在中々手に入らないレンズではありますが、タムロンの35-150mmは素晴らしいレンズだと感じます。
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