もっと自由なフルサイズへ。
本体重量はバッテリーとメモリー込みで509g!
ボディ内に手ブレ補正を搭載しているフルサイズカメラの中では最小・最軽量であるSONYのα7C
そんな小型・軽量のα7CにピッタリなレンズをSONYスタッフがご紹介いたします。
気軽に持ち出せる!軽くて使いやすい!をテーマにレンズを選びましたのでカメラデビューやレンズ選びの参考にしていただければと思います!
今回ご紹介するのはコチラ「α7C × SIGMA Contemporary 90mm F2.8 DG DN」
二つ合わせての重量はなんと804g!
Contemporary 90mm F2.8 DG DN / 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:100
Contemporary 90mm F2.8 DG DN / 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:100
今回は90mm、一般的には中望遠域と呼ばれ人の視野で見えている画角より大分写る範囲が制限された画角となります。
中望遠域と言えば、よくポートレート撮影で使用する際にオススメされるレンズです。周辺にパース効果の様な歪みが起こりにくく、ボケの効果も広角や標準と比べると同じF値であれば強く出るので狙った被写体を際立たせる事が可能となるためオススメされている焦点距離です。
スナップ向けの標準域のレンズとは違い小さい被写体などを撮影する際にもこういった中望遠域のレンズは重宝します。
なのでポートレートのような撮影でなくとも、このように被写体を限定して撮影をするような撮り方にはこのようなレンズはうってつけと言えると思います。
Contemporary 90mm F2.8 DG DN / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:100
Contemporary 90mm F2.8 DG DN / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100
この90mmのレンズのもう一つの魅力は「圧縮効果」と呼ばれるものにあります。
圧縮効果というのはものすごく簡単に事象だけ説明するなら望遠側を使うほど被写体に対して背景が近寄って見える現象の事です。
最初の一枚目、季節的に葉も枯れ始めており疎らに葉が残っているような状態だったのですが、圧縮効果を使うと手前や奥の葉がグッと寄ってある程度密集してるように写っているのが分かると思います。
二枚目も同様に圧縮効果の影響で歩いている方がそこそこ大きく写っていますが、実際はかなり小さく目視ではリュックを背負っていることすら分かりませんでした。
個人的には、二枚目の日の丸構図でポツンと柱が佇んでいるような雰囲気が今回のお気に入りの一枚です。
Contemporary 90mm F2.8 DG DN / 絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100
離れた位置から大型の建造物を撮影する際にこの90mmという画角は個人的に使いやすいなと思いました。工場夜景に望遠レンズを使うのと近い感覚かもしれません。
広角のように情報が入りすぎず、かといって一部分だけを特別大きく切り出すほど望遠でもない。この絶妙な画角はハマると結構気持ちのいい写真を生み出してくれるなと撮り歩いていて感じました。
Contemporary 90mm F2.8 DG DN / 絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100
立ち寄ったお台場の公園では、たくさんのウミネコを見かけました。
動物好きの筆者はぜひ撮影させてもらおうと思い、じわりじわりと寄ってみたのですが彼らは一定の距離を保ちじわりと近づくとじわりと離れていくような感じでした。仕方がないのでそのままの位置からしゃがみ込んでカメラを構えているとさっきよりちょっとだけ近付いてくれましたのでその時を狙って撮影しました。90mmあったお陰で割りと大きく切り取る事が出来ました。ちょっと立ち位置を変えようと立ち上がるとウミネコ達はそそくさと距離を取ってきたので、もしレンズが大きかったらちょっとも近付いてくれなかったかもしれません。
Contemporary 90mm F2.8 DG DN / 絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100
Contemporary 90mm F2.8 DG DN / 絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100
彼らは常に忙しなく動き回っていたのですが、AFの外れた写真はほとんどありません。
今回ウミネコの撮影をするにあたり、α7Cのリアルタイムトラッキングと呼ばれる機能を活用し撮影を行いました。一度被写体に対してAFを合わせると解除するかフレームアウトするまで常時その被写体を追い続けてくれました。複数いても一度合わせた個体からほとんど外れることなく撮影出来ていたので構図を取る事に集中出来ました。
更にカメラのことについて触れるのであれば、もう一歩近寄りたいと感じた時、もう一歩近寄って撮りたいのに近寄ると逃げてしまう…そんな時はAPS-Cクロップ機能がとても便利に感じました。
立ち位置を移動した直後だと彼らは人間に対して少し距離を取って離れていってしまいますが、近づいてくれるのを待てない時は上記二枚のようにAPS-Cクロップ機能を使うと135mm相当の画角になるのでかなり寄った状態での撮影が可能です。画素数は1000万画素ほどに減少しますが、トリミングされているだけなので元の画質への影響はありません。
Contemporary 90mm F2.8 DG DN / 絞り:F13 / シャッタースピード:1/40秒 / ISO:100
いかがでしょうか。
シグマの中望遠のレンズを今回ご紹介させていただきました。
ポートレートだったり花や犬・猫等の撮影は勿論、遠景の一部を切り取るような撮影にはうってつけの絶妙な焦点距離のレンズです。標準ズームよりもう少し寄れるレンズをお探しの方、小型・軽量のContemporary 90mm F2.8 DG DNを是非ご検討ください。
▼ライカSL用も併売されてます。こちらは「ソニーE用」です。▼