【SONY】Eマウント用レンズ比較!50mmF2~F2.5編
皆様、レンズ選びでお困りなことはございませんか?
私も日々、レンズ選びに悩んでおります。
僭越ながら同じ画角にお悩みの皆様に、よくご質問をいただくレンズを純正やサードパーティ問わず比較しながらご紹介させていただきます。
今回はタイトルに書かせていただいた通り・・・
・SONY FE 50mm F2.5 G 2021/04/23発売
・SIGMA Contemporary 50mm F2 DG DN 2023/04/21発売
・Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 2019/12/12発売
を比較しながらご紹介させていただきます。
上記三本のレンズは人気の高い3メーカーが、光学性能、収差補正、素材にアルミニウムなどの金属を使用するなど質感にもこだわった標準画角のレンズです。
上記3本のレンズの比較を ①外観 ②ボケ比較・逆光耐性比較 ③色収差比較 ④開放描写力比較 の4つに絞りご紹介させていただきます!
①外観や重さの比較
まずは外観を比較していきます。
全てのレンズに絞りリングがあり、直感的操作が可能となっています。
一目でわかる通り、サイズが一番小さく軽いのはSONYのFE50mm F2.5 Gです。重量も他2本のほぼ半分で、スナップ用で使うレンズとしてはたいへん重宝します。
カメラにつけてもコンパクトなのでサイズ感では圧勝の軽量モデルとなります。
更にFE50mm F2.5 Gは、フォーカスホールドボタンがレンズの鏡胴部にあります。
ここのボタンはカスタムボタンになっているため、 他のカスタムボタン同様にユーザーが任意で割り当てを決めること
Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalはマニュアルレンズなだけあってクラシカルな見た目をしていて、見た目にもこだわりのある方の人気が高いです。
やはり距離指標がレンズについていると、テンションが上がってしまします。カメラを使う楽しさを感じずにはいられません。
②ボケ比較・逆光耐性比較
玉ボケと逆光時のフレアがわかりやすい撮影をしてみました。
パッと全体を比べてみるとSONY FE50mm F2.5 Gのコントラストの表現力の高さに驚かされます。フレアも全く出ておらず、Gレンズのコーティングの素晴らしさを感じました。
SIGMA Contemporary 50mm F2 DG DNやVoigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalは最小絞りがF2なので、玉ボケも大きくより柔らかな仕上がりになっています。
SIGMAは大きく柔らかいボケと繊細な描写を両立しているのが分かります。よく見ると若干のフレアが発生していますが全く気になりません。
Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalでははっきりとフレアが発生しています。フレアが加わることによりボケだけではなく温かみも加わり、個性的な雰囲気を楽しめるような気がします。
③色収差比較
色収差の出やすい太陽光が強く反射している鉄の手すりを撮影してみました。やはり3本とも各収差を補正する強みを持ったレンズだけあり、3本とも全く出ていません。
先ほど見ていただいた、ボケ比較・逆光耐性比較の比較画像でもわかる通り、どんな環境であっても収差を抑えてくれることが証明できました。
手すりの傷感もはっきていてり写っていてシャープネスもGOODです!
④最短撮影比較
意図的に最短で撮影するときはマニュアルフォーカスを使用する場合が多いと思いましたので、今回はすべてのレンズをマニュアルフォーカスモードで撮影をしております。
SONY FE50mm F2.5 Gは、マニュアルフォーカス時に約31mmまで近づけることが出来ます。
少し狭い室内でのポートレートやテーブルフォト、食事シーンのポートレートで大活躍間違いなしです。
SIGMA Contemporary 50mm F2 DG DNとVoigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalは約45cmとなっています。
この写真を見て感じましたが、フォクトレンダーのボケが驚くほど綺麗です。被写体がしっかりと浮かび上がり上がり、背景の葉はじんわりと消えていくようにボケています。
拡大してみました。すべて花のおしべにピントが来るように撮影してあります。開放での接写でしたが問題なくはっきり写っています。
⑤解像度比較
最後に解像度比較です。
ピントを左のバラに合わせて撮影してみました。まずは開放時から見ていきましょう。
絞り開放
正直どのレンズの写真も綺麗に映っており、大きな違いはありませんでした。画面全域で高解像となっており、写りが甘くなりがちな隅でも、葉の脈までしっかりと描写されています。
↓絞りF8
描写比較について書かせていただきましたが、玉ボケについても少し触れさせていただきます。
絞り羽根の枚数が多いVoigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalはやはり絞っても綺麗な丸ボケを維持しています。
SIGMA Contemporary 50mm F2 DG DNも環境下によって違いは出ると思いますが、9枚でも負けず劣らずな綺麗なボケです。
まとめ
SONYは開放時のボケの形がきれいで、逆光耐性も驚くほど抜群です。さらに絞りリングのクリック感の有無や、AFとMFの切り替えができるスイッチ。カスタムボタンがレンズにあり、ユーザーならではのカスタマイズができます。さらには174gの軽量サイズで、常用レンズとして右に出るものはいないのではないでしょうか。
SIGMA Contemporary 50mm F2 DG DNは絶対的な信頼性があり、描写も収差の補正も素晴らしく安定感がありました。玉ボケが柔らかいのでポートレートにもおすすめです。写りに全く癖がないので、現像される方もかなり使いやすいのではないかと思いました。
Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalは、被写体の立体感、柔らかなボケ、作品に個性を感じさせるフレア。 目の前の被写体にしっかり向き合う時間そのものを楽しめるレンズだと感じました。クラシカルでいて、描写にも一切妥協しない。そんな撮影を楽しみたい方にお勧めです。