【SONY】Leicaで撮るということ Vol.10 ~Elmar 50mm f3.5 ~
Leicaで撮るということ
初心にかえること
原点を見つめること
今回のレンズは
Elmar 50mm/f3.5 M-mount 1st (1954)3群4枚
35mm判カメラ、標準、50mm。
もはや常識、当たり前、基準。
それらを作り出したのがこのエルマーだと言っても
過言ではありません。
Leica A というカメラが生まれ、一般向けに発売されたエルマー。
LマウントからMマウントへ。
2,3枚だと思っていた歴史を紐解いたら、途端にあふれた時間を前に
頭がくらくらしてしまいました。
10本目はライカ、いや、今のカメラの支柱となったエルマー F3.5。
キリのいい数字に相応しいレンズとなりました。
前回使ったElmar 50mm f2.8。
同じ日に同じ場所で撮影しました。
とはいえ同じ構図はあまりありません。
どちらも開放で撮っています。
本当の意味で元祖といえば
Lマウントのエルマーこそその名の通りかと思います。
2.8と比べると、コントラストは弱めに感じました。
3.5のF値とはいえ、きりっとした線が出るのが気持ちいい。
被写界深度を気にする以外で絞る必要性はないように感じました。
薄曇りの空から垂れこんだ弱い陽の光
時の流れさえ緩やかになってしまったような空間。
本当に輪郭の線が美しいな、と
惚れ惚れしてしまいます。
しかしシャープな画のなかにも上品さを感じます。
Leicaのレンズはどこか優しい写りをする気がします。
モノクロからカラーに
手軽に気軽にカラーもモノクロも楽しめるようになって
どっちにしようかって悩むあの時間がないことが少し寂しいような。
贅沢な悩みです、本当に時代は進化しました。
古いや汚れている、には時間の蓄積があります。
自分のいなかった時間に蓄積された物の記憶というものを
垣間見れるのは楽しいです。
そのせいか被写体に選ぶ回数が多いです。
まだ生まれてもいない50年代のレンズで写す世界。」
オールドレンズを使っていると時折そのことがとても
不思議に思えてきます。
このレンズを見知らぬ誰かが使っていた。
とてもロマンチックです。
静かな場所が大好きです。
ただこの日はあまりに人がいなくて
少し怖いくらいでした。
ちなみにここは府中、郷土の森。
大きな園内にはプラネタリウム、旧校舎。
水遊び場に多様な花々。
一日遊び倒すこともできる場所です。
これで三回目ですが、またふらりと来たい場所でした。
これにてようやく10本目。
まだまだ沢山のレンズもあり、
撮り直したくなる魅力を持ったレンズがいっぱいです。
Leicaのレンズで撮るようになって
新しい気付きに沢山出会えました。
これからもまったり、じっくり
付き合っていきたいなと思っています。
※このブログを書くにあたり
Leicaのレンズの魅力は一言、一口では語れない事は承知の上で
「撮りたい」ものを撮っています。
なるべくレンズの特徴を調べて書こうと思っていますが
一面性に偏っている部分があります。
また同じレンズを使用した際には違う面から撮りたいと思っています。
寛大な気持ちで見ていただければ幸いです。
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