【SONY】Leicaで撮るということ Vol.5 ~Summarit-M 90mm F2.5 6bit~
Leicaの魅力とはなんだろうと思っていました。
何本も使っている内に言葉が纏まると思っていたら
Leicaの歴史に触れるほど、その奥深さに
言葉が溢れ、纏まらなくなっています。
今回のレンズは
Summarit M 90mm F2.5 6bit (2007年) 4群5枚
2006年に誕生したデジタルカメラ LEICA M8 以降のカメラに
6bit対応でレンズ情報やシャッタースピードも記録できるようになったLeicaのレンズとしては比較的新しいモデルです。
外観も写りも現代的になった印象。
強い逆光時のフレアやゴーストも旧年代のレンズと比べると
違いが一目瞭然です。
オールド時代のレンズで撮り続けた感覚のままだと
キリっとした描写に驚いてしまいます。
遊んでいたら先生がいきなり来て、しっかりと撮りなさい、
と言われたような感じです。背筋がピンとします。
葉上の水滴までしっかり写っています。
目の前の被写体に実直に向き合えるレンズです。
ボケも素直で
コントラストも彩度もしっかり「立った」感じがします。
レンジファインダーではなかなか選ばない90mmという画角も
α7に装着することで使い易さが格段に良くなります。
色乗りが良いと言っても、品のある落ち着いた色遣い。
基本的に開放で撮っていたつもりが気付いたら絞りリングが動いていた、
という経験が何度もあったので気を配ってあげるといいかもしれません。
ピント面とのボケ具合も見ていて気持ちがいいです。
ポートレートで人物を置いて撮影してみたくなります。
古ぼけた赤や錆びついた金属の質感が手に取るように伝わってきます。
階調の豊かさが良く分かる一枚でした。
おかしな話ですが、よく写りすぎて
そんなに写さなくても、と笑ってしまいました。
避暑地で休んでいた猫にお邪魔しました。
ここから一歩踏み出したら逃げてしまいました。
中望遠のおかげでなんとか撮れた一枚。
初夏の訪れを感じさせる一枚。
陽に透ける緑葉、木漏れ日。
現代のレンズになろうとも写しだす空気感は
やはりLeicaのレンズです。
最後に青い丘に行った時に撮った一枚。
立ち入ってはいけない場所でも中望遠ならターゲットを絞って
撮る事が出来ます。
50mmを常用とする方にとって、いいアクセントになるのではないでしょうか。
スポット測光にして、望ましい光量を探しながら撮影しています。
α7RというEVFで像を確認しながら撮れるスタイルだからこそ
出来る撮り方です。
Leicaのレンズを使って撮ってみたいけど、
「入りにくい」という方にとって、軽い気持ちでドアを叩ける存在がα7シリーズかと思います。
ぜひ多彩で個性溢れるレンズの世界をα7シリーズから始めてみてください。
※なおこのブログを書くにあたり
Leicaのレンズの魅力は一言、一口では語れない事は承知の上で
「撮りたい」ものを撮っています。
なるべくレンズの特徴を調べて書こうと思っていますが
一面性に偏っている部分があります。
また同じレンズを使用した際には違う面から撮りたいと思っています。
寛大な気持ちで見ていただければ幸いです。
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