【SONY】Planar≠ぷらにゃー で ふらにゃー
誰が呼んだかぷらにゃー。
これはたった一匹の猫との出会いを
Planarで偽りなく写したドキュメンタリーである。
まずはどこでこの猫と出会ったのか、話さねばなりません。
東京、下町は浅草。
幼少期から過ごした私にとってはなじみ深い土地である。
路地に猫がいるのが当たり前。
出掛ければどこかしらで猫に出会えるスポットだ。
という訳で久しぶりに歩いたこの日も出会いがあった。
細い路地に入ったら少し前を歩く猫を見つけた。
そして早くも気配をさとられた。
とはいえ私も猫からしたら興味の対象ではないので
お構いなしに歩いていく。そしてそのあとをついていく。
少し進んだ駐車場で猫が獲物を見つけたようだ。
臨戦態勢に入っている。
その視線の先に何がいるのだろうか。
私も視線の先を見てみる。
どうやら獲物は鳩のようだ。
鳩も近づいてくる猫の存在に気付いているようで
猫は近づくのを止めている。
意を決して猫が踏み込む。
固唾をのみ込む。
さぁ うまくいく
の
か。
。
そんな目で見られても私に責はない。
まぁ正直、成功されても凄惨な光景を私が見れるだけで
写真としてお見せする事は出来ないし、これでいい。万事良い。
そのあともふらふらしているこの猫を追い続けた。
しつこく付きまとう私に嫌な顔もしないで美人もとい美猫を振りまいている。
こんな私にも
こんな素敵な笑顔を振りまいてくれる。
午後の昼下がり。
なんでもない路地裏でひたすら猫を撮り続けている。
通報されていたら私のドキュメンタリーになってしまっていたところだ。
そして実はここで猫はとうとう愛想を尽かしたのか
家と家の間の細い路地へと消えていってしまった。
私もこれで仕舞か、と気分を切り替えてその辺りを撮影していた。
しかしどうだろう。
何気なくさっきの駐車場に戻ってみたら、またあの猫がいた。
多分ここが憩いの場なのだろう。
めんどくさい人間もいなくなって、やっと落ち着くと思っていたのだろう。
少し爪が、いや詰めが甘かったようだ。
私は何度でも戻ってくる。
そしてこの憮然とした表情である。
だがこの間の時間は一切無駄だったという訳でもなく
これだけ近づいても逃げないし、警戒しなくなった。
もう相手にもしない、というのが正しいのだろうか。
真実はどうあれ、私はこの猫との午後の昼下がりを堪能した。
それだけで満足だ。
もう何も気にも留めない欠伸である。
この写真をもってこの猫との出会いは終了とさせていただく事にする。
ぷらにゃーでふらにゃー。
突然何を言い出すのかとお思いかもしれないが
ふらにゃー とは「ふらふらしている猫」を指す
ぷらにゃーに被せる為に無理やりねじ伏せた造語である。
他面で使用する機会は無いと言っていい。
たった一匹の猫を撮り続けた今回。
無謀に思えた今回だが妙な達成感に包まれている。
次の機会があるのかどうかは全く定かではないが
もしまた面白い出会いがあればお会いする機会があるかもしれない。
それではその時が来ることを願って。
さよにゃら。
|
85mm という中望遠でありながら標準域に最も近いレンズ。
この絶妙な距離のレンズだからこそ捉える事が出来た今回。
引き画も寄り画もこなせる千両役者です。
F1.4のボケもさながら絞った時の毛並みの精細な描写も捨てがたい。
|
あくまで軽量にこだわりたい方はLA-EA3。
AFを使いたいならLA-EA4
MFだけならLA-EA3,レンズの応用が効くのはLA-EA4。
いや、正直悩みどころなんです。
|