高倍率ズームレンズと聞いて浮かぶイメージ、印象はどういったものでしょうか。
画角が固定された単焦点レンズはもちろんのこと、使いやすい標準的な焦点距離をカバーするズームレンズよりも更に幅広い焦点距離を網羅する高倍率ズームレンズは便利ズームとも呼ばれます。
レンズを交換する手間や時間から解放してくれる、複数のレンズを持ち運ぶ必要がなくなるといったメリットとともに、写りはそこそこなんて
イメージを持たれがちです。
もちろん大口径単焦点レンズの描写などとは比ぶべくもありませんが、技術の進歩というべきか期待以上の描写や働きをしてくれる高倍率ズームレンズは数多くあります。
今回はスタッフが夢中になっている高倍率ズームレンズについて全3回にわたりご紹介いたします。
今回、ご紹介するのは『TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD/Model A057S (ソニーE用/フルサイズ対応) 』です。
長さ、209.6mmの携帯性と最短撮影距離:0.6m (WIDE)/1.8m (TELE)そして最大撮影倍率:1:3.1 (WIDE)/ 1:3.7 (TELE)が私の被写体達に合っております。
ちょっと、ごっついですが、このレンズをSONY α7RVに付けてフィールドで撮影をしております。
この組み合わせを持って、近所の公園に出かけました。
今回の植物は、「キバナコスモス・黄花コスモス」と言います。
コスモスの名が付いてますが、オオハルシャギク(良くコスモス呼ばれてる植物の別名)は同属別種であるので互いを交配することはありせん。
花です。
原産地はメキシコで、日本に来たのは大正時代です。
蝶達が蜜を吸っておりました。
ツマグロヒョウモンの雌です。
アゲハチョウの雄です。
一生懸命です。
葉っぱです。
切れ込みが多いです。
この花はキバナと言っても、その昔はオレンジ色でした。
最近になって、本当に黄色の品種も出回るようになりました。
その黄色に誘われたのか、よく観たら西洋ミツバチが止まっておりました。
高倍率ズームレンズと言うと遠くのものを引き寄せる使い方が多いようですが、私は小さいものを拡大し、被写体達に気づかれず撮る道具です。
ここからは、公園で逢った生物、植物の紹介です。
「ミソハギ・禊萩」です。
詳しくは、この季節に咲く花(34)で。
「オニバス・鬼蓮」の葉です。
花は終わってしまったかな。
詳しくは、この季節に咲く花(55)で。
「オミナエシ・女郎花」です。
秋の七草のひとつです。
詳しくは、この季節に咲く花(8)で。
前回のようにギンヤンマが飛んでました。
前回から一カ月、季節は産卵の時期でした。
通常、二匹で行うのですが、
一匹でも産卵します。
生物の撮影は様々な状況がありますので、被写体に気付かれない距離を取れる為、重宝にしております。
ここ半年でこのレンズで撮りました、野鳥や昆虫、蟹の動画を載せました。
特に最後の「チゴガニ・稚児蟹」の仕草、ご覧ください。
【参考文献】
改訂版 散歩で見かける草花・雑草図鑑 高橋冬 (著), 鈴木庸夫 (写真) 出版社 : 創英社/三省堂書店
帰化&外来植物 見分け方マニュアル950種 森 昭彦 (著, イラスト, 写真)出版社 : 秀和システム
日本帰化植物写真図鑑―Plant invader600種 清水 矩宏 (著), 広田 伸七 (著), 森田 弘彦 (著)出版社 : 全国農村教育協会; 1部改訂版
フィールドガイド 日本のチョウ 日本チョウ類保全協会 株式会社誠文堂新光社
東京都のトンボ喜多 英人 (著), 須田 真一 (監修)出版社 : いかだ社
美しい花言葉・花図鑑‐彩りと物語を楽しむ二宮 考嗣 (著)出版社 : ナツメ社
日本産 淡水性・汽水性エビ・カニ図鑑 豊田 幸詞 (著), 駒井 智幸 (監修), 関 慎太郎 (写真)出版社 : 緑書房
フィールドでは様々な被写体が現れますので、撮り逃さない為、メインで使っています。
いかがでしたでしょうか。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次回をお楽しみに!