【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】さようなら東西線5000系
2007年3月31日をもって東京メトロ東西線の5000系車両の引退が決まりました。
東京メトロでは、安全面を強化した新信号機システムをこの4月から東西線にも導入するにあたり、運用車両の改造を進めています。
しかし、5000系は車両の老朽化が進んでいることから今回の改造は見送られ、ついに廃車が決定しました。
5000系は昭和39年の東西線開業時から使用された車両で、実に43年間も活躍し続けてきた歴史ある名車です。
現在、最後の1編成(10両)が「さようなら東西線5000系」のヘッドマークを付けて走行しているとの事でしたので、早速最後の勇姿を撮りに行ってきました。

「さようなら5000系」のヘッドマークを付けて力走する5000系
原木中山駅にて(使用機材:Nikon D200 +AFED80-200mmF2.8D New)
千葉県や東京都西部のベッドタウンから金融の中心地、日本橋・茅場町まで多くの通勤客を運んだ5000系。
日本の高度成長を陰で支えてきました。
車両は側面に洗濯板のような波模様がついたステンレス製で、最近には無い昭和の雰囲気を感じさせます。

5000系トップナンバー5001号車
昭和63年11月西船橋駅にて(使用機材:Nikon F501+AF35-70mmF3.3-4.5S)
私が子供の頃には7両編成での運用がありましたが、混雑の激化に伴い次第に10両編成に変更されていきました。
また編成の10両化にともなって、編成数を維持するための車両が不足したため、半蔵門線の8000系が駆り出されていた時期がありました。
さらに、リサイクルしやすいアルミ製の5000系も試験的に製造/運用されていました。

5000系アルミ車7両編成(左)と8000系(右)
昭和63年11月西船橋駅にて(使用機材:Nikon F501+AF35-70mmF3.3-4.5S)
昭和のバブル経済を知る懐かしい車両も、あと1ヶ月余で見納めです。
長い間本当にお疲れ様でした。