Nikonの広角単焦点レンズAF Nikkor 14mm F2.8Dと、2007年末に発売されたNikon AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8Gと比較写真を交えてレポートをお届けします。
■撮影機材:Nikon D3
■Nikon AF NIKKOR 14mm F2.8D
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:スタンダード
建物が影で暗いのではなく、ダイナミックな周辺減光による物です。
■Nikon AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:スタンダード
こちらは絞り開放でもほとんど周辺減光は有りません。
■Nikon AF NIKKOR 14mm F2.8D
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:スタンダード
上の写真をNikon Capture NXのビネットコントロールを利用して、周辺減光をデジタル補正してみました(パラメーターは+100です)。
■Nikon AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:スタンダード
同じくこちらも、ビネットコントロールで+補正してみました。
■Nikon AF NIKKOR 14mm F2.8D
■絞り:F8
■ピクチャーコントロール:スタンダード
F8まで絞ってみました。
周辺減光はかなり少なくなりました。
AF-S 14-24mm F2.8Gと同じような描写になりました。
■Nikon AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G
■絞り:F8
■ピクチャーコントロール:スタンダード
F8まで絞りましたが開放とほぼ同じような周辺の描写です。
高性能さが伺えます。
■Nikon AF NIKKOR 14mm F2.8D
■絞り:F8
■ピクチャーコントロール:スタンダード
上の写真にビネットコントロールで+補正してみました。
適用前とそれ程変わらない様です。
■Nikon AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G
■絞り:F8
■ピクチャーコントロール:スタンダード
こちらも上の写真にビネットコントロールで+補正してみました。
周辺までしっかり描写されています。
■Nikon AF NIKKOR 14mm F2.8D
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:スタンダード
真上に向けて撮影しました。
強烈な周辺減光で独特の雰囲気が出ています。
■Nikon AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:スタンダード
こちらは、怖いぐらい開放からしっかり周辺まで描写しています。
太陽光の入り方が違いますが、それぞれのレンズのゴーストの出方が違います。
■Nikon AF NIKKOR 14mm F2.8D
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:スタンダード
上の写真をビネットコントロールで+補正してみました。
周辺の描写は甘い様です。
■Nikon AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:スタンダード
こちらも、ビネットコントロールで+補正してみました。
やはり、最新の光学設計のレンズは単焦点レンズより『高性能』でした。
■AF Nikkor 14mm F2.8D 作例写真
■Nikon AF NIKKOR 14mm F2.8D
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:ビビッド
ピクチャーコントロールをビビッドにして、より一層周辺減光を強調してみました。
何の変哲もない写真が、力強く、ドラマチックに見えてきます。
■Nikon AF NIKKOR 14mm F2.8D
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:ビビッド
背景のボケと周辺減光で、その被写体に注目するような効果が出ます。
■Nikon AF NIKKOR 14mm F2.8D
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:ビビッド
広角レンズではいろいろな物が写り込んでしまいますが、露出補正と周辺減光で背景を影でつぶしてみました。
■Nikon AF NIKKOR 14mm F2.8D
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:ビビッド
ライブビューやMFを使ってラフに撮れば、トイカメラチックな使い方も出来ます。
■Nikon AF NIKKOR 14mm F2.8D
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:ビビッド
流石に14mmはちょっとでも角度を付けると遠近感が強調された絵になります。
■Nikon AF NIKKOR 14mm F2.8D
■絞り:F2.8
■ピクチャーコントロール:ビビッド
周辺減光が出やすい被写体を探してしまいます。
■オススメポイント■
AF Nikkor 14mm F2.8Dは、最新設計のズームレンズAF-S Nikkor 14-24mm F2.8Gに比べると周辺減光や解放時の周辺の甘さなどがありますが、独特の世界観が出せるレンズとしてお勧めしたいレンズです。
絞れば周辺減光は少なくなりますし、デジタル一眼レフのRAWデータ補正機能で、周辺減光を補正することも可能ですので『趣味性』と『実用性』を兼ね揃えた一本だと思います。