【マップカメラ情報】ニコン Capture NX レタッチ入門
RAW現像ソフトNikon「Capture NX」は、RAW現像から写真のフィニッシングまで行える優れものです。
新製品Nikon D300、D3には台数限定でCapture NXが付いてきますので、是非活用して下さい!
Capture NXは、以前のNikon Captureに比べると、ユーザーインターフェースが独特な点と、多機能故になかなか使いこなしが難しくなっている様な気がします。
そこで、今回はCapture NXで簡単にピンぼけ写真を修整する作業手順をご紹介します。
レタッチする写真は、SONY製のα100で撮影したJPEG画像です。
Nikonのカメラ以外で撮影した画像でもレタッチ機能を使うことが出来ます。
全体的にピントが甘い写真です。
それでは、早速レタッチ作業に移りましょう。
メニューの『調整』→『フォーカス』→『アンシャープマスク』を選択します。
アンシャープマスクの設定パネルが表示されますので、パラメーターを設定します。
まずは、作業をしていく上で効果が分かりやすいように、パラメーターを大きめに設定するのがコツです。
アンシャープマスク効果が強くかかっているため、絵が荒れて見えますが、元画像は壊れていませんのでご安心下さい。
『塗りつぶし/削除ツール』の『-(マイナス)』を押して、全体に掛かっているアンシャープマスク効果を解除します。
『選択ブラシツール』の『+(プラス)』ツールを選びます。
ピントを合わせたい位置をマウスでゴシゴシ擦ります。
目やヒゲの当たりを今回は強調してみました。
このままでは不自然なので、アンシャープマスクが掛かっている周辺をぼかして全体的に馴染ませます。
『エディットリスト』の『境界線をぼかす』と書いてある部分の三角をクリックします。
ぼかしの設定パネルが表示されますので、境界線が馴染むようなパラメーターに設定します。
パラメーターを設定すると、このようになりました。
いよいよ、仕上げです。
アンシャープマスクが、掛かりすぎない様にパラメーターを設定します。
自然な解像感がある様に見せるために、適用量と半径を調整します。
コツは、半径を小さくして不自然に見えないポイントを探すことです。
適用量は大きすぎると、絵がザラザラになってしまいます。
今回は、効果を分かりやすくするために半径パラメーターを8に設定しました。
通常は2~5ぐらいのパラメーターでも十分解像感は出ます。
これで、一部分だけをシャキッとさせるレタッチが完了しました。
50%に縮小した全体写真です。
この様に、Capture NXはRAW画像以外でも、各種調整効果を使ってレタッチする事が可能です。
今回は、アンシャープマスク機能で説明しまたが、コントラストや彩度など色調整機能や、様々な調整機能を画像の一部分に適用したり、『選択範囲グラデーション』機能を使って徐々に効果が掛かるような凝った設定も可能です。
RAW現像機能だけではなく、Capture NXのレタッチ機能を使って作品の完成度上げてみて下さい!!
■Nikon「Capture NX」