「ニハチ」
カメラ業界でニハチと言えば28mmかF2.8を意味する言葉として使われています。
本ブログでは、マップカメラの28周年をニハチとかけ、マップカメラスタッフ一押しの「ニハチ」レンズを通し、「ニハチ」の魅力を皆様に紹介していきます。
毎日28mmかF2.8のどちらかが掲載されますので、お見逃しなく!!
本日ご紹介する「ニハチ」は…
『Canon EF15mm F2.8 フィッシュアイ』です!
今回ご紹介するレンズは1987年と約35年前に発売しています。
画面対角線方向に180度の画角を有する対角線魚眼レンズであり、最短撮影距離0.2m、長さ約62.2mm、質量は約330gと小型なレンズです。
意図的にもたせた樽型の歪曲収差がもたらす描写は独特で想像力を広げてくれます。
フードは金属製で一体型の花形フードとなっており、メタルフロントキャップをかぶせる形となります。キャップの内側は起毛素材なので外れにくくはありますが、取り扱いは慎重にした方が良さそうです。
『Canon EOS R6』に『コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R』を介してレンズを装着してみると思った以上にバランスが良いです。花形フードの下にレンズ銘板、距離計窓、細めのピントリング、AF/MF切替スイッチととてもシンプルな構造です。
頭上のセミは撮影できないな、と残念に思っていたらちょうど腰ほどの高さにアブラゼミを発見!
セミが逃げ出さないかどこまで近付けるかといった撮影状況でしたが、ほぼ最短距離まで近付けてシャッターをきることができました。セミにレンズが触れんばかりでしたが撮影画像からはその様子が伝わりません。
近づけるほどに真っ直ぐな柱が曲線となり、円形の窓からのぞき込むような形となりました。
飛行場も近いので小型の飛行機の姿も何度か見かけました。
写り込んではいませんが池の端では夏休み満喫中の子どもたちが釣りを楽しんでいて、筆者自身も虫取りやザリガニ探しをした思い出がよみがえってきました。
本来真っ直ぐ生えているはずの木が歪曲し、まるで木に覗き込まれているかのようです。
使いこなすには難しそうな印象でしたが、普段使用しないレンズでの撮影は心躍ります。近付ければ歪曲が楽しめ、広々とした場所で撮影すると想像以上に広がる空間を切り取ることができます。自分のアイデア次第でいかようにも楽しめるレンズだと感じました。
毎日更新中!この他の『マップカメラスタッフが語る「ニハチ」の魅力』はこちらからどうぞ
28人の28mm編とF2.8編でお送りしております!少しでも興味を持っていただけたら幸いです。