二眼レフは、いかがですか?! その2
この2台、国籍が違う双子の兄弟です。というと、複雑な事情でもありそうですが、中国製のシーガルを日本のテクサという会社で販売していたようです。
プラスチックたっぷりの外観とちょっとぎこちない巻上げが、新品定価35700円(シーガル)というお値段に相応しい印象を与えてしまいますが、3群4枚テッサータイプのレンズは「本当に35700円でいいの??」と、買い物をしてお釣を多く受け取った時のドキドキ感にも通じるような(勿論すぐ返しますが・・・)驚きをもたらしてくれます。シャープでヌケも良く、本当にきちんと写るんです、これが。
スクリーンも、昔の二眼を知ってる身からすると結構明るく全体も見やすいですし、ちょっと二眼でもやってみようかなぁなんて方にも、お試しにちょうど良いかもしれません。
最近女性の方からも「二眼って、なんかかわいいですよね。どれだったら簡単に使えますか?」なんて問い合わせを多く受けます。機種はたくさんあるのですがそれぞれで使い方が異なり、また時代が古いものばかりで、そうなると本体もレンズも経年劣化を免れません。その点、シーガルでしたら現行品ですし、ローライフレックスに似た(というか真似た)シンプルな操作で、二眼の魅力を十分に楽しめます。唯一、シャッターチャージをする前にシャッター速度を設定するという絶対の掟(じゃないと壊れます)がありますが・・・
先にテッサータイプで良く写るといいましたが、もっとお値段や外観に相応しくトイカメラっぽく楽しみたいという方には、3群3枚トリプレットタイプのレンズが入ったやんちゃな弟分「シーガル4A-105」がオススメ。どこがやんちゃかといいますと、このレンズ、開放気味で撮ると中心部はシャープなんですが周辺部が流れる流れる・・・ 長時間露光のお星様のような、眼に優しくない写り方をします。風景には向きませんが、これで彼女のポートレイトなんて撮ったらが人物が浮き上がって面白いんじゃないかと・・・ (試す相手がいなくて断言は出来ませんが・・・) ・・・ちょっと悲しくなったところで、北京オリンピックの成功を祈りつつ、続く。(文責・イット)