冬の光には特別な魅力がある。 夏のような鋭い強さはないし、秋のように温もりを帯びることもない。
低い太陽の柔らかな光がどう調和するのか、冬の光と影ほどフィルムで表現したいものはないと思い、
今年の冬もまたフィルムで撮影を続けています。
使用したフィルム:Kodak UltraMAX 400
銀閣寺に向かう途中に見た、京都の大鳥居。
澄み切った青い空に映える朱色、これはかなりのインパクトがあり写真を撮らざるを得ませんでした。
使用したフィルム:Kodak UltraMAX 400
京都、清水寺の西門より。
夕暮れちょうどに到着し、西山からの夕焼けを見ることができました。
冬場の黄金色の夕日に照らされた門は、
より一層輝いて見え、ひと味違ったものとなりました。
使用したフィルム:Kodak UltraMAX 400
京都、法観寺(八坂塔)
京都の中でも最古の建築と言われ、歴史の深さと相まって、
なんとも美しいこの五重塔のシルエットは今でも忘れません。
日没直後はまさにマジックアワー。 黄金色から紫、青へとスクリーンが変わる瞬間です。
使用したフィルム:FUJIFILM 400
高野山、早朝の奥の院。
神聖な空気を吸いながらの散歩はとても清々しいものでした。
まだ夜の冷たさが残っている森に、少しずつ暖かな光が滲むように広がって、
空間全体が息を吹き返していくようです。
使用したフィルム:Kodak PORTRA 800
フランスにて。
鳥の巣箱かな?と近づいてみたら、中に本が並んでいました。
これは、ボワット・ア・リーブル(boîte à livres)といい、家で読まなくなった本をこの本箱に入れて
読みたい人がいれば、誰でもそこから自由に持ち出すことができる小さな図書館。
本は家に持ち帰ってもOKだし、公園のベンチに座りながら読むなんてこともできるようです。
湿った空気感がそのまま写真に収められ、これぞヨーロッパの冬という感じです。
使用したフィルム:Kodak PORTRA 800
フランス北部より。
周りには濃い霧がかかり始めとても幻想的な世界でした。
池のほとりに白鳥を発見。
近づいてみると、飼い主さんとのお散歩中のようでした。
とても賢い白鳥で、くるっと上手に一回転してくれました。
冬もあとわずか、感動を求め、また写真を撮りに出かけようと思います。