日録新卒カメラvol.1 ~FUJIFILM GFX50R~
「日録新卒カメラ」は、昨年の春に入社した新卒による短期連載ブログです。
マップカメラで働き始めてから早いものでもうすぐ1年。
入社前から大切に同じ機材を持ち続けている人。
初めて自分のカメラを購入した人。
システムがガラッと変わった人。
いろんなカメラをたくさん集めた人。
十人十色、様々なカメラへの向き合い方があった1年間です。
この連載では各々が持っている機材や、その機材で撮った写真をご紹介します。
新卒として入社してからも趣味で写真を楽しんでいます。
第一回目の日録新卒カメラでご紹介するのはGFX50です。
フルサイズよりも大きなフォーマットで、おもに中判と呼ばれるカメラです。
社会人になり改めて、“日常を写真に記録する”ということが難しく、そして面白いことであると気づきました。
高速連写や動画機能をほとんど使わない私にとって中判カメラという選択肢は大変魅力的でした。
入社前はNikon Dfを使用していましたが、心機一転。まるっとシステムを入れ替えました。
今回はこのカメラを半年間使った楽しさを記事に残したいと思います。
フォーマットが大きくなればなるほど、カメラのサイズは大きくなることがほとんどですが、 “中判ミラーレス”として性能の妥協なく、コンパクトにデザインされたのがGFXシリーズです。
今回ご紹介するGFX50RはGFXシリーズの中でも2番目に発売されたモデルです。初代GFX50Sの性能はそのままで、軽量コンパクトに。価格も少しコンパクトとなったのが嬉しいポイントでもあります。
1600万画素のNikon Dfを使用していた私にとって、5000万画素という画素数は、大変感動的なものでした。センサーが大きくなっているため高画素でありつつ画素ピッチも無理がなく、明暗差のある場面では広いダイナミックレンジのおかげで豊かな階調を楽しむことができます。
カメラ自体のグリップ感はしっかりとしていますが、カッコよさ重視でSmallRigの木製グリップを装着しています。
また、ストラップを縦吊りにするためPeakDesignのアンカーリンクスを用いています。
カメラを買うとアクセサリーも、つい集めてしまいます。
このカメラを初めて使ったのは海でした。
撮影自体も楽しかったのですが、その場であったたくさんのことが面白く自分にとって新鮮だったという記憶があります。
今年のお正月、また海に行きました。
朝焼けではなく夕焼けです。その部分だけ切り抜いてしまえば、日が昇っているのか、沈んでいるのか、一瞬わからなくなります。
元旦に見た夕焼けは私にとって初日の出とも言えるものでした。
シーグラスです。海に流れたガラスの角が取れ表面が少しマットになっています。海に行くと拾うのが楽しく、つい探してしまいます。
1月の暮れ、尾道を訪れました。
レトロなアーケード街、ゆっくりと散歩をして落ち着いたひと時を楽しむことができました。
尾道もすぐそばに海があります。
すぐそばにあるのは向島、フェリーで渡ることができます。
千光寺公園の展望台へ登り景色を望みました。
富士フイルムの多くカメラにはフィルムシミュレーションという色調や階調をコントロールする機能が搭載されています。例に漏れずこのカメラにも搭載されており、その中でも私のお気に入りはACROSです。モノクロのフィルムシミュレーションで階調の良さを存分に引き出してくれます。
夕焼けの中、靄の中に薄く見える富士山、本来ならば色のグラデーションをカラーで楽しむべきですが、この時の私はモノクロで記録したかったようです。
このカメラは24:65というアスペクト比で撮影することもできます。
フルパノラマが撮影できるフィルムカメラ、TX-1,TX-2の意匠を受け継いだ素敵な機能です。
マウントアダプターを用いてTXレンズを使うのも面白いかも知れません。機会を設けて試みたい次第です。
開けた場所があるとついこの比率にして楽しんでしまいます。
シネマスコープのような横長のアスペクト比をファインダーで確認しながら撮影できるカメラは少ないように思います。
この機能もこのカメラならではと言えるのではないでしょうか。
この一年間はたくさん写真を撮りに出かけました。
ぶらぶらと、心惹かれるものをもとめて、
今年も楽しく写真を撮りたいと思います。
こちらのブログは一週間毎日連載いたします。
それぞれのカメラへの熱い思いをお楽しみくださいませ。