各地で梅雨入りが発表されています。本格的な梅雨のシーズン到来です。
とかくマイナスイメージの強い梅雨ですが、今年はここ数年よりも気分的に開放感もあり、外出の機会も多いのでは。
それならば、今年は梅雨を思う存分楽しんでみませんか。
マップカメラでは今回「梅雨の説明書」と題して、梅雨を徹底的に楽しむための情報を随時発信していきます。
是非マップカメラの「梅雨の説明書」をご参考に、楽しく素敵な梅雨をお過ごしください!!
・・・・・
最近は防塵防滴機能を備えたカメラが多種登場し、雨の日でも機材の状態を心配することなく撮影を愉しむことができるようになりました。
でも、そんな防塵防滴機能にありがたさを感じるのは、何も雨の日だけに限りません。
今にも降り出しそうな曇天の日、それまでなら念のためにと、雨粒が当たらないように包むタオルやカバーなどを鞄に用意しなければなりませんでした。
降りだしたら撮影は諦めようと、常に空模様を気にしながらの撮影なんてことも。
しかしそんな心配も今や必要ありません。
お持ちのカメラに防塵防滴機能が備わっていれば、いつも通りの機材で撮影に臨めるのです。
そう、曇天の日にこそ、「付いててよかった防塵防滴機能!」なのです。
…というわけで、文字通り今にも降り出しそうな空の下、隅田川まで撮影に出かけました。
お伴のカメラは「Leica Q2」、前回『梅雨の説明書 vol.2 雨でもライカ!』でもご紹介しました。
最近の撮影を通して、私の中で今やすっかり梅雨時の心強い相棒となっています。
銀座線の浅草駅を降り駒形橋に向かう出口を出ると、ポツポツと雨が…
「いや、今日は夕方まで降らない予報では…」なんて言っても仕方ありません。こういう時こそ防塵防滴機能を備えた「Leica Q2」!
橋まで行くと看板の上に鳩が。さっそく何枚かモデルになってもらいましたが、そうこうするうちにちょっと雨足が強まってきました。
よく考えてみたら、私には防塵防滴機能は備わっていませんでした…
仕方なく持ってた傘をポンと広げると、それに驚いたのか鳩がバサッと。
ちょうど良いシャッターチャンスになりました。
川べりの遊歩道まで下り、橋を臨みます。
搭載された有効4730万画素フルサイズセンサーによる描写は、離れた橋の鉄鋲までくっきりと写し込んでくれます。
JPEG フィルムモード「標準」による撮影ですが、小雨に濡れた鉄の質感を忠実に再現しています。
奥に見えるのは吾妻橋。そちらに向かいます。
遊歩道には花壇にマリーゴールドなどの美しい花々、一角にはススキの群生地も。きっと天気の良い日なら大勢の方が散歩を楽しむことでしょうが、今日は閑散としています。
通り過ぎる遊覧船も、乗船客は少なそうでした。
ススキの葉にたくさんの水滴が。
近付いてマクロモードで。簡単に切り替えられますので、液晶画面を見ながら近づいていくことも可能です。
拡大すると葉の縁のギザギザまで写り込んでいるのが分かります。F6.3まで絞り込んでいますが、突き出た葉の奥の方はボケていて立体感が出ました。
雨がやみ、すっかり油断していました。風が吹いた途端、葉の水滴が一斉に降りかかるという事態に。
そんな不意打ちにもカメラは大丈夫。そう、カメラはね…
今回は動画撮影にも挑戦(後ほどご紹介します)。停泊している屋形船をのんびりと撮影していると、着物姿のお嬢さんたちが通り過ぎていきました。
液晶画面をタッチして動画から静止画撮影にチェンジ。
28mmだったので少し遠くなってしまいました、クロップすればよかった…
それにしても最近、浅草界隈では着物姿の若者をよく見かけます。流行りらしいです。
吾妻橋を越えるとクルーズ船の船着場になります。と、ここも今日は残念ながら閑散としています。
遊覧船を撮影していると、突然、上の方で鳩の大群がバサバサと飛び立っていきました。
上がっていくと、たくさんの鳩が我が物顔で公園を占拠している光景に。
再び川辺に戻り、東部伊勢崎線の鉄橋下で電車がゆっくり通過するのをぼんやりと見ていました。
同じようにぼんやり眺めている人が… 何か親近感がわきます。
鉄橋下を35mm相当にクロップして撮影。
ファインダー上に35mm枠が表示される様子は、フィルムM型機のファインダーを思い起こさせます。
場面を切り取るような感覚があって、つい多用したくなります。
画素的にはおよそ4700万画素から3000万画素と落ちますが、通常使用には問題ない高精細ぶり。
鉄橋下からスカイツリーを望みます。
フィルムモードはずっと「標準」なのですが、何ともモノトーンな感じに。
ならいっそ「モノクロ ナチュラル」モードで、と切り替えてみました。
あまり変わらない気もします。
ぶ厚い雲の重たげな様子がよく出ています。川沿いに走る高速道路高架下の暗部の黒が引き締まっている分、雲の豊かなグラデーションが強調されています。
モノクロならではの醍醐味。
せっかくなので戻って鉄橋下もモノクロで。
先ほどとは違う雰囲気に。金属などは、モノクロの方がより質感が感じられるような気がします。
最後は鉄橋横に設置されたすみだリバーウォークから。
晴れていたら夕景が綺麗な時間帯なのですが… 曇天の雲のグラデーションをお楽しみください。
梅雨といってもすべて雨の日というわけではありません。降るか降らないか、そんな微妙な空模様でも写りに妥協することなく撮影を楽しめるカメラ。
これからもQ2を持ち出す機会は多そうです。
今回はせっかくだから動画撮影にも挑戦してみよう! と思い立ったのは、勢い込んで乗った電車の中ででした。
三脚も持参すればよかったのですが、時すでに遅し… 持っていたのは機材を撮影する時などに使用する「Manfrotto POCKET三脚L MP3」。
今回の動画は、このPOCKET三脚と手持ちでの撮影によるものです。
今回の使用機材はコチラ↓