梅雨の説明書 vol.7 この季節に咲く花(52)
6月6日、関東甲信地方も梅雨入りが発表されました。本格的な梅雨のシーズン到来です。
とかくマイナスイメージの強い梅雨ですが、今年はここ数年よりも気分的に開放感もあり、外出の機会も多いのでは。
それならば、今年は梅雨を思う存分楽しんでみませんか。
マップカメラでは今回「梅雨の説明書」と題して、梅雨を徹底的に楽しむための情報を随時発信していきます。
是非マップカメラの「梅雨の説明書」をご参考に、楽しく素敵な梅雨をお過ごしください!!
私は梅雨と言えば、薄っ暗く、どよーんとしたイメージがあります。
この時期に咲いている、アジサイは、梅雨の花の主役になっております。
詳しくは、こちらで、【SONY】この季節に咲く花(4)。
そんな梅雨の暗さでも映える、咲く黄色い花を今回は取り上げたいと思います。
こちら「黄菖蒲・キショウブ」です。
すべて、SONY α7RIV ILCE-7RM4AにTAMRON 150-500mm F5-6.7 DiIII VC VXD A057S (ソニーE用/フルサイズ対応)で撮影
ヨーロッパから西アジアに自生して、日本には明治時代に観賞用に導入されました。
日本には黄色い品種がないので、園芸用に本種が渡来して人気となって各地に植えられ野生化しました。
私は、梅雨の季節にこの花が咲いていると必ず撮っていました。
アジサイより花菖蒲よりも早く咲くこの花が、梅雨の前触れ、梅雨が迫ってくるのを知らせてくれる植物だと思います。
「黄菖蒲・キショウブ」は根茎や種で繁殖します。
その為、在来種との交雑、貴重な植物を駆逐してしまう恐れがあるので、外来生物法で要注意種に指定されてます。
日本の侵略的外来種ワースト100 指定種にもされてます。
要注意種でありますが、この花はきれいですね。
どんなものか分からないで、持ってきて影響があるから、悪者扱いは矛盾してるような気がします。
戦後、この「黄菖蒲・キショウブ」を用いて黄色の花菖蒲を作ろうと試みがされ、最初に成功したのが「愛知の輝」と言う品種です。
これは、屋外で種子繁殖しても困らない、影響がないものになっております。
キショウブでなく、キバナショウブと呼ばれています。
「愛知の輝」は【SONY】この季節に咲く花(28)に載せております。
比べてみてください。
私は、梅雨を一季節としてとらえてます。
その季節でないと、無い物、逢えないものがあります。
皆さんも探してみては、いかがでしょうか。
【参考文献】
色と形で見わけ散歩を楽しむ花図鑑 大地佳子 (著), 小池安比古 (監修), 亀田龍吉 (写真)出版社 : ナツメ社
改訂版 散歩で見かける草花・雑草図鑑 高橋冬 (著), 鈴木庸夫 (写真) 出版社 : 創英社/三省堂書店
現代花菖蒲図鑑 古花から最新花まで 清水 弘 (著), 椎野昌宏 (著) 出版社 : 淡交社
色分け花図鑑 花菖蒲 永田 敏弘 (著), 加茂花菖蒲園 出版社 : 学研
大きくて見やすい! 比べてよくわかる! 山野草図鑑 (朝日園芸BOOKS) 金田/洋一郎(著) 朝日新聞出版
帰化&外来植物 見分け方マニュアル950種 森 昭彦 (著, イラスト, 写真)出版社 : 秀和システム
最新版 街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本―収録数600種以上!岩槻 秀明(著) 出版社秀和システム
日本の外来生物 自然環境研究センター (著), 多紀 保彦 (監修) 出版社 : 平凡社
鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670 永井真人 著 茂田良光 監修 文一総合出版
キショウブを撮っている水路で逢いました。
梅雨の時期は、植物だけでなく、野鳥も子育ての時です。
カルガモ親子です。
子ガモが9羽います。無事に育ってくれる事を祈りながら、終わります。
最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。