2021年の夏、私たちMapCameraは27周年を迎えます。
これもひとえに、日頃ご愛顧いただいている皆様があってこそのこと、いつも本当にありがとうございます。
今年はマップカメラで働くスタッフ一人一人が、27周年にちなみ「○○と、つながる」というテーマでバトンを“(27)つな”ぐことに。
「屈指のカメラ好き」は数居れど、撮るもの、撮る目的は十人十色、否、百人百色とも言えるほどに多様であるはず。
夏休みを思い出すような思い出の毎日から、少しずつお時間を拝借いたしまして「カメラが人とモノを繋ぐ様」をご覧いただこうと思います。
ファインダー越しと表現される世界は隔たれているわけではなく「繋がっている」という事を実感していただけたのなら私たちも嬉しい限り。
個性派揃いの全45回、今夏のお供にどうぞ。
第1回「猫と、つながる」
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わたしは今回の被写体に「猫」を選びました。
日々、外に出るのが億劫になりがちな筆者は家にいることが多いのでよく猫を撮ります。
以前は幼少期から共に過ごしてきたからか共に過ごす同居人のような感覚で何となく「いるなぁ」という感じでしたが、
ごはんを待つときのきらきらとした表情
夢中になって遊んでいる時を人間に見られたときに見せる「しまった」というような顔。
精悍な横顔や物憂げな雰囲気。などなど
カメラを始めるとだんだんと見え方が変わっていき、「猫は色んな表情を見せるのだ」と思うようになりました。
それと、クリームパンのような手も非常に愛らしく、好きです。
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今回掲載した写真はここ数年で撮り溜めたもの。
せっかくなのでいろんなカメラで撮った猫の写真をと、「猫」と名付けられたPCのフォルダから引っ張り出してきました。
フォルダの中からは過去に暮らしていた猫の写真なども出てきて思い出に耽ってしまいました。
ですが、これもカメラがあったからこそ残せていたものだと思います。
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今回の写真は主にSONY α7Riii、Leica M9そしてCONTAX645で撮られたものです。645はフィルムとデジタルバック両方で撮影しています。
一枚目はCONTAX645用のApo Makro Planar T* 120mm F4をSONY α7Riiiにアダプターで付けて撮影したものです。
さすがは中判レンズ。絵の余裕さとPlanar特有の柔らかなボケ味で小気味の良い描写です。
手ブレ補正機構を搭載するSONY α7Riiiと組み合わせると体幹に若干の不安がある筆者でもパシッと撮れました。
よく服に付いている猫の毛もマクロレンズで寄ってみると、なんとも幻想的。5枚目はそんな一枚。
等倍撮影が出来るマクロレンズですと小さなものでもとても大きく写すことが出来ます。
これもカメラがあったからこそ見つけられた猫の世界なのかもしれません。
今はスマートフォンなどで簡単に写真を撮ることが出来る時代になりました。
わざわざミラーレスなどのカメラで撮ることもないか。そんな言葉も耳にします。
そんな時代だからこそ、自分の中で納得のいく機材で、いろんな角度から思い出を残すことは意味があると思います。
カメラについて調べて違う世界に触れられることにワクワクしたり、
構図やレンズの画角で悩み、カメラ屋さんに足を運んで自分の理想の一枚を追いかけたり。(その際はもちろん当店へご来店ください)
そうして撮られた一枚はただ撮ったのではなく、思い出の沢山詰まった一枚になるはずです。
皆様の記憶を繋げる道具としてカメラがお役に立てると幸いです。
マップカメラスタッフがバトンを“(27)つな”ぐ連載ブログ、まだまだ沢山のバトンが繋がれていきます。お楽しみに。
ご覧いただきありがとうございました。