【タイムズフォト】蓮(ハス科)
蓮はレンコンや蓮の実のように食用となるほか、仏教やヒンドゥー教などの宗教画や彫刻に多く用いられています。蓮の原産地がそれらの宗教と同じインドだということは、蓮は宗教とともに世界に広まったと考えることが出来ます。
蓮が宗教的なモチーフとして利用される理由の多くは、大輪の鮮やかな花もさることながら、清廉で清潔なイメージがあるからでしょう。蓮は泥の中から生えても清廉な花を咲かせ、またその葉は濁った水の中でも常に汚れること無く青々としています。
蓮の葉が常に清潔でいられるのは、その表面が電子顕微鏡レベルで特殊な構造をしており、その特殊な構造がもたらす「ロータス効果」という作用によって、超撥水性を有しているためです。蓮の葉の表面を水滴が転がる現象はロータス効果の典型です。ロータス効果は現代のナノテクノロジーによって人工的に作り出すことが可能ですが、現在建物の外壁や衣類などへの応用が期待されています。
【共通データ】Nikon D40X + Ai Micro-Nikkor 200mm F4S[IF]