
【SONY】野鳥だけじゃない!超望遠ズーム「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」をもっと楽しむ視点。
3月も半ばの三寒四温の温の方、雪もちらつくような日もある中で恵まれた快晴の葛西臨海公園に「SONY α1」と「SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」の組み合わせで撮影に行ってきました。目的はそう「海辺の野鳥」と思われる方が大半かと思いますが実はその割合は低め。今回は純粋にスナップ撮影を主な目的としてこの超望遠ズームを使います。と言いますのも、目を付けたのは「最短焦点距離」がワイド端からテレ端まで変わらず2.4mというところ。どう使うかは写真を見てのお楽しみ。早速どうぞ。
まずは定番の野鳥撮影で肩慣らし。APS-Cクロップモードを使用すればテレコンバーター無しでも最大換算900mm相当まで寄れ、なおかつボディの画素数とAFの底力によって何不自由ない撮影が実現。
強いて言えば今回の撮影を野鳥メインで考えていたならばまだ望遠がもう少し欲しいところですが、そこは登場したばかりの「FE 400-800mm F6.3-8 G OSS」の出番となるのです。
上からヒヨドリ、オオバン、ハクセキレイ。街中でも見られる一般的な鳥たちですがここまで寄れればとても画になります。
私は普段野鳥を撮影する習慣はありませんが、ズームができることによって構図を整えやすいのでありきたりな写真になってしまうことを極力回避することができました。
今回はメインの被写体ではないにしても、寄れること、構図を作れること、そしてピントが気持ちよく合うこと、この感動は代え難い体験です。
さていよいよ本題。
超望遠スナップもご覧ください。
シャッターを押す手が止まりません。
「あ、いいな」と思ったテクスチャに対して一歩も動くことなくアプローチできる感覚と言いますか、それこそこの「世界から表現を盗み取っている」かのような心地よい錯覚に陥ります。語源こそ定かではないそうですが“steal(盗む)”から来る「スチル撮影」をはっきりと痛感する納得の瞬間が連続。趣味で制作しているイラストや作品にも転用できるような素材がこんなにもたくさん、簡単かつ完璧に手に入っていくので個人的にはなお中毒性バツグンの時間でした。
ちなみにスナップ撮影は最短2.4mの感覚を大体覚え、多くの写真をほぼ置きピンで行いました。普段最短焦点距離が1mのレンズを最短置きピンで使うことも多いため、単にその応用ということになります。さらにここで効いてくるのが全域で最短焦点距離が変わらないこと。欲しい構図までぐーっとズームしたり引いてみたり、その間にわざわざ自分が動く必要がないので最高です。この風景、自由自在に切り取り放題。
2.4m先の被写体に目が疲れてきたならば遠くにも目を向けて。
これまた圧縮の効いた良い望遠の景色が広がります。
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いかがでしたでしょうか。
「超望遠!」と聞くと「何を撮るために?」という必然かのような問いが頭に浮かんでしまうところ、敢えて何も決めずに挑んでみるという選択肢。つまるところ何を撮ったとしても肉眼からは大きくかけ離れた非現実感が画を作り、そこから生まれる面白さは自ずと人々の目を引くことになるのです。「すごいレンズだ、でも必要ないしな」という思考に陥りがちな私ですが、特に望遠域に関しては何の目的もなく一つ良いものを。と改めて考え直すきっかけにもなりました。
冒頭でもお伝えしましたがもっと寄りたいあなたには待望の「FE 400-800mm F6.3-8 G OSS」が満を持して登場!
そこまでの望遠は必要でなかったり、解放値も5.6スタートくらいが使いやすそうと思われる方、そして何より世界から盗み取っている“steel”の感覚をとにかくまず体験したい方はぜひご検討ください。