週刊 カメラーズ・ハイ!第29回『はじめての一眼レフ PENTAX K-5』
┃週刊 カメラーズ・ハイ!第29回『はじめての一眼レフ PENTAX K-5』
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私が写真をはじめたきっかけは、大学の頃に入った写真部でした。
そして、はじめて買ったデジタル一眼レフが、この「PENTAX K-5」なのです。
今でこそ手の届きやすい値段になりましたが、発売当時のK-5は、学生の私にとっては高嶺の花でした。
バイト代をなんとかやりくりして、新品ではなく中古で買いました。
(もちろんマップカメラで!)
学生さんが店頭でカメラを選んでいるのを見るたびに、当時の自分を思い出してなんだか懐かしい気持ちになります。
話が逸れてしまいましたが、やっとの思いで手に入れたK-5は、私のカメラライフをガラッと変えてくれました。
私の写真を成長させてくれた、思い出深いカメラです。
もちろん今でも現役で活躍してくれています。
K-5は4年前の2010年10月15日に発売されました。
画素数は1628万画素、最高約7コマ/秒の高速連続撮影やフルHD動画撮影を実現し、
それに加えて視野率100%のファインダー。
ハイスペックなのに660gとコンパクトなボディなのが魅力的です。
そんなPENTAX K-5の魅力を紹介して行きたいと思います。
その①[バッテリーの持ちがとても良い]
これはかなり重要なのではないでしょうか。
ライブビューを常時使用するような撮影だと予備バッテリーが必要になってくるかもしれませんが、
そうでなければ、電池の残量を気にすることなく一日中撮影に挑むことが出来ます。
その②[防塵防滴性能、そして驚きの堅牢性]
私はおおざっぱな性格なので、カメラを雑に扱ってしまうことが多々あります。
何度か落としてしまったり、ぶつけてしまったりしたこともありました。
時には、土砂降りの雨の中撮影をすることも。
それでも壊れたことは一度もありません。
使い方によって個人差はもちろんありますが、個人的にはハナマルをつけたいです。
長年連れ添う相棒にするには、ぴったりのカメラです。
その③[とても静かなシャッター音]
K-5はとにかくシャッター音が静か!
実際にポートレート撮影をしていて、モデルさんに何度も「え、今撮った?」と聞かれるシーンがありました。
被写体の自然な表情を引き出したいとき、この静音シャッターは大活躍します。
その④[デジタルフィルターとカスタムイメージ]
PENTAXのカメラの特徴であるとも言えるのが、フィルターの豊富さです。
日常の何気ない一コマを、アート作品のようにがらりと変えてしまう。
まるで魔法のような機能です。
K-5に搭載されているフィルターは、大きく分類して3つに分けられます。
1.カスタムイメージ
これはどちらかというと仕上がりの設定を決めるものですが、
このカスタムイメージの「銀残し」はなかなか面白く、このモードを選ぶとかなり雰囲気のあるダークな写真が撮れます。
また、「ほのか」は柔らかくハイキーな写真を、「リバーサル」はその名の通りパキッと彩度が高めの写真を撮ることが出来ます。
その他にも色々なカスタムイメージがあります。
2.クロスプロセスモード
デジタルフィルターとはまた別に、個別で搭載されているモードです。
まるでクロスプロセス現像をしたかのような色合いで撮れます。
3.デジタルフィルター
最近のミラーレス一眼によく搭載されている機能です。
トイカメラ、フィッシュアイ、色抽出などなど…様々なモードで写真を演出することが出来ます。
最初の花の写真とこの猫の写真は3年前くらいに月島で撮影したものですが、今でもお気に入りの写真です。
どちらもクロスプロセスモードで撮影をしました。
そしてこれは、デジタルフィルター「トゥインクル」で撮影をした小樽運河です。
レンズにつけるクロスフィルターを使わなくても、光を強調した写真を撮る事ができます。
ちなみにこの写真は三脚を使わずに手持ちで撮影をしていますが、ISO1600までは特にノイズは気になりません。
ISO3200になると少しノイズが目立ってきますが、引き延ばしたりしなければ十分に使用できるレベルです。
普通に撮影をしても十分綺麗に撮れるカメラですが、
こういったデジタルフィルターを使用する事によって、また違う味が出てきます。
こういった遊び心も兼ね備えているのが、K-5なのです。
【USED】PENTAX K-5
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