108の煩悩と、108本のローレットが刻まれたレンズ
煩悩とは、欲望などわれわれを惑わし、苦しめるものと言われております。
仏教において人間の煩悩は108個あり、それを祓うために大晦日の夜から元旦にかけて煩悩の数だけ鐘をつくそうです。
カメラ好きの我々を惑わし苦しめるモノ、それはやはりライカでしょうか。
そうやすやすと手の届かないライカ、そのライカのレンズに人間の煩悩と同じ数の溝が刻まれたレンズがありました。
それは、NOCTILUX-M 50mm f/0.95 ASPH? それともAPO-SUMMICRON-M 50mm f/2 ASPH.?
はたまたSummilux-M 75mm f/1.4? これら名だたるレンズたちでしょうか?
実は、108本のローレットが刻まれたのはこのレンズ。
Summilux 50mm/f1.4 1st
その描写しかり、モノとしての作りもしかり、われわれを魅了し続けるズミルックス。
これは偶然なのかそれとも必然だったのでしょうか、Summilux-M 50mm初代のピントリングに、
人間の煩悩と同じ数の溝が刻まれていたことに驚きつつも、妙に納得をしてしまいます。
Summilux-M 50mm/f1.4 1stのピントリングは、9本の溝が掘られた箇所がレンズを囲う様に12箇所あります。
年の瀬が迫り、あと数日もすれば日本中に除夜の鐘が響きわたります。
Summilux-M 50mm/f1.4 1st なんとなく眺めていると釣鐘のような形にも見えなくもない。
カメラ好きの煩悩を祓うのは、除夜の鐘ではなくSummilux 50mm/f1.4 1stかもしれませんね。
年末までに手に入れて、年越しはSummilux-M 50mm/f1.4 1stを付けたカメラでシャッター音を響き渡らせ煩悩を祓いましょう。
え、手にしたら煩悩を持ったまま年を越してしまうのではないか?
その時はその時です。潔くライカレンズの深淵に飛び込みましょう。
その魅惑の描写は、Kasyapaでもご覧いただけます。
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