2022年4月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
EOS R5Nikon Z MountZ9α7 IIIスタッフおすすめ機材厳選アイテム新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ4月ランキング | |||
1位 | Canon | EOS RP | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | Canon | EOS R6 | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | FUJIFILM | X-E4 | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Canon | EOS R5 | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | Panasonic | LUMIX DC-GH6 | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | OM SYSTEM | OM-1 | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | Nikon | Z9 | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | Nikon | Z fc | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | Nikon | Z6II | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | SONY | FX3 | デジタルムービーカメラ |
2022年4月、令和4年度最初のランキングをお送りします。
なんとのっけからとんでもない事態に。2019年3月発売の『Canon EOS RP』が、堂々1位を獲得しました。
発売から実に3年を経過しています。発売月はRICOH GR IIIと重なり、2位に甘んじています。それが今までの最高位で、今回が初の1位獲得となります。
勿論、当ランキングでは前代未聞のケース。下積みの長かった遅咲きのベテラン選手が、サヨナラホームランを放ち一躍ヒーローになったような感じです。
このところ EOS R5・EOS R6 とともにコンスタントにランキング入りを果たし、その結果令和3年度年間ランキングでも3位に位置づけ、私たちを驚かせてくれたのは記憶に新しいところ。
その際にも述べましたが、発売月以降は下位に沈み、正直パッとしたところのなかった本機。注目を受けるようになったきっかけは、EOS R5・EOS R6の台頭に他なりません。
発売当初供給不足が続いていた両機ですが、それが解消されると常にランキングの上位に。その人気は絶大で、それまでSONYの独擅場だったフルサイズミラーレス機の市場に強力に割って入る存在となりました。
Canonのフルサイズミラーレス機が人々の間に浸透し、その入門機またはサブ機として俄然注目を浴びるようになったのがEOS RP。
タイミングよく行われたメーカーのキャッシュバックキャンペーンにより、実質10万円を切る価格設定になったのも人気の後押しとなりました。
今回も、そのキャッシュバックキャンペーンの真っ最中での1位獲得となります。(今回のキャンペーンは5月9日まで)
2位には、ここまで何度も名の挙がった『Canon EOS R6』。
…というところで、皆様すでに異変にお気付きかと思います。そう、あのSONY α7IVの名前がランキングのどこにもありません。
2021年12月の発売から3ヶ月連続で1位獲得、前回こそ初登場のOM SYSTEM OM-1にその座を譲りましたが、それでも確実に2位に位置付けていたのですが…
理由はやはりメーカーの供給不足。他の人気機種が軒並み注文受付停止となるなかにあってもなんとか上位を維持してきたα7IVですが、なんと事態はここまで深刻なことになってしまっていました。
とはいえ、人気に衰えが出たわけではなく、日々ご予約を承っている状況です。ご購入を検討されている方はひとまずご予約を入れ、SONYの奮起を心待ちにするというのが得策のようです。
と、SONYの話になってしまいました。ランキングに戻ります。
2位EOS R6のあと、4位に『EOS R5』をランクインさせているCanon。ランク外ですがEOS R(2018年10月発売)も14位に名を連ねています。
EOS R6とEOS Rは、EOS RP同様キャッシュバックキャンペーン対象品、人気の後押しとなっていることは確かです。
ただ、そのキャンペーンの対象外になっているEOS R5が上位にいることはCanonの好調さをさらに物語るものと言えます。
発売から1年半以上経過していますが、その完成度の高さが多くの人に認知され、益々人気を上げているように感じます。
EOS R3が供給不安体から脱したら、Canon勢のランキング独占も充分に考えられます。
前回、3機種をランキング圏内に入れ復調の兆しの見えたFUJIFILM、今回は再び『X-E4』のみランクイン。
とはいえ3位に入りましたから、依然お取り寄せ状態に陥りやすい状況でありながら供給数は増えてきているようです。
5位『Panasonic LUMIX DC-GH6』、6位『OM SYSTEM OM-1』と前回ランキングを沸かせたマイクロフォーサーズの新型機2台が順位こそ落としましたが、揃ってランクイン。
LUMIX DC-GH6は、やはり動画撮影を目的とした方の購入が大半を占めるようです。昨今フルサイズ機での動画撮影も人気を博していますが、システムを組むにはかなりの重量を覚悟しなければなりません。その点マイクロフォーサーズ機ならコンパクトに収めることができます。
これから動画撮影を本格的に始めようという方の中にも、これまでのPanasonic機への評価や今回の機体の評判を聞き選択される方が増えているようです。
OM-1も発売後さらに人気が上がってきている模様。残念ながら現在お取り寄せ状態ですが、ご注文は続々と入っています。
特に前回爆発的に売れたことにより、ユーザーからの高評価を耳にする機会が増え、それで購入を決定した方も多いようです。
7位『Nikon Z9』、8位『Z fc』、9位『Z6II』とNikon勢が続きました。
まとまった入荷もあるものの、依然ご予約された方全員に行き渡るには長期のお時間が必要なZ9。
ゴールデンウィーク中に使うことを計画していた方も非常に多く、メーカーから納期に時間がかかるという告知があっても、入荷状況の問い合わせが連日のようにある状態です。
8位Z fcは、この2ヶ月ランク外でした。
返り咲きの要因の一つにプレミアム エクステリア 張替キャンペーンの終了が迫ったことが挙げられます。(5月9日まで)
Z fc発売記念として、通常有料の外装革張り替えのサービスを無料で行うというもの。
開始直後はそれほど話題に上らなかったのですが、終了が近づくにつれ問い合わせも増えてきました。
もともとフィルムカメラを思い起こさせるノスタルジックなデザインが評判を呼び、カメラ本体がSNSに取り上げられることも多い機体。パステル調の柔らかな色味も若いユーザーに受け入れられているようです。
9位に入ったZ6II、メーカーのキャッシュバックキャンペーンはZ7IIが対象でZ6IIは含まれていません。人気の薄いZ7IIをキャッシュバック対象にして少しでも盛り上げようというのがメーカーの思惑だったのかもしれませんが…
EOS R6をキャンペーン対象にし、上位機のEOS R5を対象外にしたCanonとは戦法を異にしています。
Nikonのキャンペーンは6月19日まで。巻き返しをはかれるでしょうか。
最後10位には、今回唯一のSONY、『FX3』が入りました。SONYのこんな状況、はたして誰が予測したでしょうか。
プロクリエーターのニーズに合わせ作られた動画撮影に特化したカメラですが、ハイアマチュアの方や外国の方からの問い合わせも多い機体です。
長期品薄状態が続いているα7SIII(今回12位)と、動画撮影機として人気を二分しています。
ここまで、新年度2022年4月の新品ランキングいかがでしたでしょうか。残念ながら目新しい新製品の登場はありませんでしたが、代わりに思わぬ伏兵の活躍が見られ、かなり意外性のあるランキングとなりました。
大型連休を含めた次回5月のランキングがどのようなものになるか、今から楽しみなところです。
中古デジカメ4月ランキング | |||
1位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | SONY | α7C | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | OLYMPUS | OM-D E-M1 Mark III | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | SONY | α7RIII | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | OLYMPUS | OM-D E-M1 Mark II | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | OLYMPUS | OM-D E-M1X | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | SONY | α6400 | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | FUJIFILM | X-S10 | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | Canon | EOS 5D Mark III | デジタル一眼レフカメラ |
10位 | Canon | EOS R | ミラーレス一眼カメラ |
新品部門ではかつてないほどの苦境に立たされているSONYですが、中古ランキングではやはり強い。
1位『α7III』、2位『α7C』と、前々回の2月まで4ヶ月続いていたワンツーが1月ぶりに復活しました。
α7IIIの1位は、これで8ヶ月連続。2位以下に頭一つ差をつける感じで抜きん出ています。
ロングセラー機であるだけに中古の商品数も豊富、それに合わせ価格もこなれてきていますから、まだまだ人気を維持しそうではあります。
ただ、このまま新品の供給不足が続けば、その先が手に入れられないとユーザーがSONY自体から離れてしまう懸念もあります。
α7IIIの1位がいつまで続くか注目してみましょう。
2位のα7C、前回7位まで順位を下げてしまいましたがまた戻ってきました。
新品が手に入らない今、選択肢は中古だけです。そのせいもあって中古の品数が一時少なくなってしまいましたが、買取強化によりまた増えてきました。
今後の順位は、中古商品の在庫数で左右されそうです。
SONYは他に同数4位で『α7RIII』、7位に『α6400』をランクインさせています。機種こそ違いますが、前回と同じく4機が入ったことになります。
前回はそこにCanonが割って入る形で3機種を入れ中古でも調子が良いことを印象付けていましたが、今回そのCanonより好調ぶりを見せてくれたのがOLYMPUS。
3位『OM-D E-M1 Mark III』、同数4位『OM-D E-M1 Mark II』、そして6位に『OM-D E-M1X』という具合。前回2機種からさらにOM-D E-M1Xを加える躍進を示してくれました。
やはり新製品OM SYSTEM OM-1やPanasonic LUMIX DC-GH6の登場が、マイクロフォーサーズ機への注目度を一気に高めてくれました。
特にOM-D E-M1 Mark IIIやOM-D E-M1Xなど、まだまだ十分にフラッグシップ機としての活躍が期待できるカメラが10万円ほどで入手可能なのですから、お値打ちと言わざるを得ません。
望遠レンズを付けてもコンパクトにまとめることができる利点を活かして、フルサイズ機でシステムを組まれている方がそれとは別にマイクロフォーサーズでのシステムを新たに組むといったケースも見られるようです。
今回Canonは同数8位に『EOS 5D Mark III』、10位『EOS R』の2機種に留まりました。
このところ一眼レフ系は10位以内にCanon・Nikonのいずれか1機種のみが入るというパターンが続いています。
一眼レフ機の灯が消えないことを切に願う身として、毎回ドキドキしながら注視しているのですが…
以前から述べていますように、すでに発売からかなりの年月が経ち外観に関して使用感の少ない物というのはどんどん減ってきているのが現状です。
当マップカメラでは専門業者でのメンテナンスチェックを欠かさず行っており、また1年間のマップ保証も付いていますので、外観の使用感が多い物でも作動に関しては安心してお使いいただける個体ばかりです。
未だ根強いファンもいる一眼レフ機、往年の銘機を思う存分愉しんでいただければと思います。
さて、新品部門の影響を色濃く反映している今回の中古ランキングですが、見どころも多数ありました。
何よりマイクロフォーサーズ機の復権はうれしいところ。一時的な盛り上がりで終わらず、フルサイズ機・APS-C機とのせめぎ合いが続くことを期待しましょう。
今年度のランキング、数多くの新製品登場を期待するとともに、一日も早い供給不足の困難からの脱却を願うばかりです。
純粋に各機体の人気度を測るランキングをお届けできる日を心待ちにしております。
皆様におかれましても、ご健康に充分留意しながら撮影を楽しんでいただくと同時に、毎月のランキングにも注目していただければ幸いです。