
2022年9月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
D500D750EOS R5X-T3α7 IIα7 IIIスタッフおすすめ機材厳選アイテム新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ9月ランキング | |||
1位 | SONY | α7IV | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | FUJIFILM | X-H2 | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | Canon | EOS R7 | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Canon | EOS RP | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | Canon | EOS R3 | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | Canon | EOS R10 | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | Canon | EOS R6 | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
9位 | FUJIFILM | X-S10 | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | Canon | EOS R5 | ミラーレス一眼カメラ |
『SONY α7IV』が、9月29日発売のFUJIFILM X-H2を僅差で抑えて1位を獲得しました。
先月のNikon Z30に続き、2ヶ月連続で新製品の初登場1位を阻止したα7IV、先代α7IIIに続き着実にロングセラー機への道を歩んでいるようです。
とはいえ、今回は非常に僅かな差でした。
2位につけた『FUJIFILM X-H2』ですが月末ではなくもう少し早い発売であったら、そしてもっと潤沢な供給数があったら、順位の入れ替わりもあったことでしょう。
X-H2Sは非常に潤沢な初回入荷数を誇り、その結果7月のランキングで2位以下に圧倒的大差を付けて初登場1位を獲得しました。
ところが、X-H2はボディ単体の初回供給数がご予約者の数を上回ることが出来ませんでした。
実はXF 16-80mmとのレンズキットは予約数を上回る供給がありました。ボディ単体の方ももっと生産・供給が潤沢だったならば、結果は違っていたかもしれません。
通常レンズキットはそのメーカーに対し新規のユーザーが購入されるケースが多いものです。X-H2の場合、新規ユーザーの存在も勿論かなりの数でしょうが、従来機からのお買い替えの方が圧倒的に多いと予測されます。今回、そのへんの生産・供給数のバランスをメーカーが見誤ってしまった感が否めません。何とも惜しいところです。
そのX-H2、先に発売されたX-H2Sが40コマ/秒のブラックアウトフリー連写を可能にし大容量のバッファーメモリーを搭載するなど連写性能のパワーアップを図ったのに対し、新開発約4020万画素センサーを搭載しXシリーズ史上最高画質を実現させています。また、APS-Cサイズセンサーを採用したミラーレスデジタルカメラで初めてとなる8K/30Pの動画撮影に対応、高解像な映像を記録することが出来ます。
プロユースにも対応した高速撮影性能を有すX-H2Sか、高画素化による高画質撮影を優先したX-H2か、悩ましいところです。
少し話が長くなってしまいました。あらためてランキングを見ていきましょう… と、ここからはCanonのお話になります
3位『EOS R7』、4位『EOS RP』、5位『EOS R3』、6位『EOS R10』、7位『EOS R6』、そして10位に『EOS R5』… 前回、人気のあまり品薄になりランキングから外れていたEOS RPも加わり6機種のランクイン、まさにCanonだらけです。
これまでCanonを支えてきた主力選手ともいえるEOS R5・EOS R6が、長期の活躍による疲れからか少し調子を落としているところを、新人のEOS R7・EOSR10が穴を埋める形で躍動。
眠れる大砲EOS R3がここにきて本来の調子を取り戻し、ケガで一時戦線を離脱した大ベテランEOS RPもすぐに復帰しチームを盛り上げる大活躍。
最近特に盛り上がりを見せている野球に例えるとこんな感じでしょうか、理想の最強チームです。
先のFUJIFILMに比べ、今回メーカーからの供給がどの機種に関しても非常に好調だったことが大きな要因。とはいえ不安な部分も全くないわけではありません。
3位のEOS R7、約3250万画素APS-Cサイズセンサー搭載のボディに最上位機種EOS R3並みの高性能を詰め込んだこともあり人気を集めています。現在は品薄で今後の動向に注意が必要な状態です。
今回まとまった入荷があり盛り返した4位EOS RPですが、こちらも現在は品薄状況になってしまっています。
発売開始から続いた悪夢のような長期欠品状況を脱した5位EOS R3、人気は依然高くいつまた品薄になってもおかしくない様子。
特にこの上位3機種は、最近店舗への来店が再び増えてきた外国人のお客様にも人気が高いようです。
新型コロナの影響が少し収まりを見せ始めたところにきての空前の円安、今後ますます増えていくであろう外国人観光客の需要がメーカーからの供給にどう影響を及ぼすか、全くの未知数です。
8位に『RICOH GR IIIx』。入荷状況により浮き沈みはありますが、唯一のコンパクトカメラとして息の長い人気を誇ります。
中古商品との価格差が少ないので、在庫があれば新品を選ばれる方が多いようです。
ポケットに入る高画質機はやはり魅力的、ライバル機の出現がないところも強みでしょうか。
9位には『FUJIFILMのX-S10』が久し振りにランクイン。2022年3月の10位以来ですから半年ぶりとなります。
前回お知らせしたように、X-T4やX-E4といった人気機種が供給不足の状態が続いたまま生産完了に。なんとも残念なところです。
X-S10は今回ダブルズームレンズキットの入荷が多くあり、ご予約以外の方も購入できる状態に。そのおかげもあってのランクインですが、現在はまたお取り寄せとなっています。
今回名前の挙がらなかったNikon。前回初登場2位だったZ30は12位に沈んでしまいました。
動画撮影に特化した、APS-Cサイズ/DXフォーマットセンサー搭載の小型軽量一眼機として注目されましたが、早くも失速か。
ひとつ上の11位に同じコンセプトのSONY VLOGCAM ZV-E10が入りました。なんとも皮肉な結果に。
VLOGCAM ZV-E10は、スマートホン等での動画撮影からもうワンランク上の撮影にチャレンジしたいという方に支持を得ました。
はたして後発のZ30がどこまでその需要を取り入れ再びランキング内に返り咲けるか、次回以降に期待しましょう。
中古デジカメ9月ランキング | |||
1位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | Nikon | D750 | デジタル一眼レフカメラ |
3位 | SONY | α6400 | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | Canon | EOS R5 | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | Canon | EOS R | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | SONY | α7II | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | SONY | α7C | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | FUJIFILM | X-T3 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | Nikon | D500 | デジタル一眼レフカメラ |
9位 | Canon | EOS RP | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | FUJIFILM | X-T4 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | Nikon | Z fc | ミラーレス一眼カメラ |
前回12ヶ月連続という節目の記録をまさかの形で阻止された『SONY α7III』が、再び首位に立ちました。
ちなみにその首位を奪った『Canon EOS RP』は、今回新品の供給が潤沢だったせいもあり同数9位。と、ここでいろいろ考えてみたいことが出てきます。
α7IIIですが、9月1日から始まったメーカー キャッシュバックキャンペーンの対象商品でした。ボディ単体のキャッシュバックは2万円、弊社の行っている下取交換値引きも活用すれば新品・中古の価格差はかなり狭まります。
しかしそれでもα7IIIは新品ランキングに名を連ねることはなく、中古での購入がそのほとんどになっています。
対するEOS RPは人気ゆえ新品・中古の価格差がほとんどない状態は同じですが、新品在庫がある時は新品の方が圧倒的に売れています。
時間的には発売開始からともにかなりの年月を経ている2台、この差は何なのでしょうか。ひとつに購入されるお客様の意識の違い。
α7IIIは価格からしても中級者の価格帯と言えるクラス。カメラをある程度使い慣れた方が手にすることが多く、使用感がある中古でも自分の使用目的を満たしていればお手頃な価格のものを積極的に選ばれる方が多いようです。
EOS RPは、その価格からしてやはりフルサイズミラーレス機入門者・初心者の方が選ばれるケースが多く、多くの中古商品から選択するより新品を選ばれる方が多いのではないでしょうか。
また、新品ランキングで述べた外国人のお客様の影響も考えられます。EOS RPはもともとかなり人気が高いうえに昨今の円安の効果も加わり、店頭での外国人のお客様への販売割合もかなり増えているとか。その場合、やはり新品の方が需要が高いようです。
一眼レフ機の『Nikon D750』が2位に。
10万円前後の価格帯となりランキングによく顔を出すようになりましたが、今回2位と大躍進。1位α7IIIにも本当に僅差でした。
Nikonはまた同数9位に『D500』とミラーレス機『Z fc』の2機種を入れています。
新品ランキングで伸び悩んでいるNikon、中古でも一眼レフ機の方が人気が高いとなると先行きに不安を感じてしまうところです。
前回中古部門で5機種をランクインさせたSONYですが、今回も3位『α6400』、6位『α7II』、7位『α7C』と合計4機種を。
なかでも注目はα7II。α7IIIの中古相場が少し上がりつつあり、α7IIとの価格差がかなり広がっています。
店頭でもどちらにするか悩まれて来店された方が、その価格差を見てα7IIを選択されるケースが目立ったとか。性能差か価格差か、選択の難しいところです。
新品部門絶好調のCanonは、中古部門でも4位『EOS R5』、5位『EOS R』、同数9位に『EOS RP』と3機種を入れています。
特にEOS R5は中古商品の在庫が増えてきたせいもあってか、店頭でも始めから中古品購入を検討され来店される方が増えているようです。
また2台目のご購入として中古を選ばれる方もいらっしゃるとか。
EOS R5も先に述べたα7III同様、中級者以上のご購入が多い機種。発売から時間が経過するにつれ段々と中古商品の購入に需要がシフトしているのでしょうか。
最後にご紹介するのはFUJIFILM。8位に『X-T3』、同数9位に『X-T4』が入りました。
新品が生産完了してしまったX-T4ですが、X-T5登場の噂を信じてじっと待つか、X-H2SやX-H2への下取交換で在庫の増えた中古品を購入するか、どう動くべきか悩んでいる方も多いようです。
さて、今年の暦も気がつけばもう10月まで来てしまいました。そう、秋の行楽シーズン真っただ中です。
今年は、ちょっと天候が安定しない… いえいえ、それでも何でも秋と聞けば「さぁ、撮るぞ!」と気持ちが昂ってしまうのが真のカメラ好きというもの。
どんなカメラを手に旅に出るか、皆様の選択がランキングを彩ります。