【タイムズフォト】5月の小倉
まだ羽田。
少し前になりますが、福岡県北九州市小倉を訪れました。
夏のようによく晴れた週末。
もう子どもの日は終わっていましたが、リバーウォークという商業施設の前に、どこかの子供たちが手作りした白い鯉のぼりが。ひとつひとつに表情や文字が描いてあり、どの鯉も噴水のしぶきを浴びながら気持ちよさそうに泳いでいました。
個人的に小倉というと、帰省の際の新幹線で
「まもなく 小倉 です」と聞こえたら
「もうすぐ博多だ、降りる支度しとこう」…というタイマーのような駅。
駅の外へも二度しか出たことがなく、あとは「製鉄所」というイメージしかありませんでした。
じっさい歩くと。
昭和から長くつづく商店や食堂がぎゅっとひしめく通り。
古い西洋風の石造りのビルがぽつぽつ。
白くりりしい小倉城の隣には、どんと商業施設の姿。
「時代」を象徴するような建物が狭い地域につぎつぎ現れるものですから、だんだん不思議な感覚に見舞われてきます。
そんな街には、紫川(むらさきがわ)という川がすっと通っています。
川があるだけで、街の風景がまとまって見えるような気がしました。
———
使用機材:OLYMPUS E-510