【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】終焉迫る国鉄型通勤電車
中央線快速電車からオレンジ色の201系が引退したのが昨年の10月。
テレビや新聞にも取り上げられ、大きなニュースになったのは記憶に新しいところです。
昨年10月に引退した中央線の201系。(同月、信濃町駅にて撮影)
関西では大阪環状線をはじめ未だ大活躍の201系ですが、関東では中央線から消えた今、201系が見られるのは
東京と蘇我を結ぶ京葉線のみとなってしまいました。
京葉線では現在、201系の他にも205系や209系、E233系などバリエーション豊富な車両が活躍しています。
その中では一番古い201系ですが、他の型式とは明らかに違う差別化が計られています。
それは他の型式が全て10両編成固定なのに対し、201系にのみ中間に運転台がついた車両(写真右下)が組み込
まれ、6両編成と4両編成に分割することができるのです。
現在ラッシュ時に京葉線から外房・東金線へ直通運転する列車が設定されているのですが、ホームの長さ等の関
係から6両が外房線へ、4両が東金線へと途中駅で分割しています。この分割運転に唯一対応できる車両が201系
だったのですが、先日これに置き換わる車両として最新型E233系の分割併合可能バージョンがお目見えしました。
いよいよ京葉線からもお別れの時が来たようです。
今回は引退が真しやかに囁かれている京葉線の201系を見に行ってきました。
あと何回見られるか分からない、貴重な201系の横並びに終点の蘇我駅で遭遇。
終着駅で2本並ぶということは連続して走っているということなので、途中駅で待っていれば…
1本目は快速
2本目、各駅停車と連続撮影が可能に。
立て続けにやってくる201系を見ていると、本当に無くなるのか? という錯覚に陥りそうになりますが、平日
にも関わらず各駅に集まるカメラを持ったファンの姿を見ていると終焉の時は近いように感じます。
予想外の連続運転で予定より早くお目当ての撮影が終了。すると気になってくるのが201系の次型203系。
203系は1982年より常磐緩行線(北千住~取手)に導入された車両で、直通運転をする「東京メトロ千代田線」
に乗り入れられるように、地下鉄仕様の構造になっています。そのため全国でも常磐緩行線にしか導入されませ
んでした。他線への転用も無く常磐緩行線一筋29年。
203系も数年前から新型車両への置き換えが始まっており、こちらも次第に数を減らしてきました。
本数が少なくなるにつれ、撮影するチャンスも少なくなるので、早めに押さえておきます。(南柏~北小金にて)
普段、何気なく目にしている車両ですが、気づかない間に色々と変化をしているようです。
そういえば、並行して走る常磐線の特急「スーパーひたち(651系)」も来年以降新型車両に置き換わると発表
されました。
これからしばらくは絶滅危惧種から目が離せません。