【マップカメラコレクション】Reid I & Taylor-Hobson
このカメラのメーカー「リイド&シギリスト社」はイギリスのカメラメーカーで、1950年代~1960年代前半の間、ライカ型のカメラ「リイド」を生産していました。
イギリスは、第二次世界大戦中、軍事利用するためのカメラの不足に悩まされました。実際に市民から多くのライカカメラを供出させ、管理番号を刻印をして利用、戦後に管理番号を削り落として元の持ち主に返却したため、イギリスで軍用に供されたライカは一目で分かるといわれているほどです。イギリスはその「軍用カメラ不足」の経験から戦後、敗戦国となったドイツのエルンスト・ライツの工場から、カメラの設計図を接収し、 戦中に飛行機の部品を作っていた精密機械会社の「リイド&シギリスト社」に、その設計図に基づいたカメラ「リイド」の製造させるようになりました。 リイド&シギリスト社が生産したカメラ「リイド」には、3つのバージョンがあります。III型は、ライカIII型のコピー。II型が低速シャッターを省略、I型がレンジファインダーと低速シャッターを省略した、簡易型となっています。 写真にあるのは、簡易型の「リイド I型」。この個体の背面にある、赤いエングレーブが施された番号は、いわゆるミリタリーナンバーで、軍用カメラのしるしとなっています。リイドカメラは、その製造の経緯もあり、ほとんどが軍用カメラとして、イギリス軍へ納入されていました。 レンズは、テーラーホブソン2in.F2で、焦点距離の2インチは、ほぼ50mmで標準レンズと同様の画角となっております。こちらは、リイドとともに販売された唯一のレンズとなっており、もちろんこちらもイギリス製です。 現在の在庫は こちら |
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[ Category:etc. | 掲載日時:07年04月01日 10時14分 ]