【マップカメラ情報】キヤノン EOS 5Dの魅力
根強い人気のEOS 5D。
その魅力はやはり、35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフが手の届く価格でリリースされた点だと思います。
35mmフルサイズセンサーによって、広角レンズのダイナミックなパースペクティブを自由に使った写真表現が可能になったり、焦点距離から来る大きな『ボケ』を使った写真表現が可能になったりと、フィルム一眼レフでは当たり前の事でしたがプロ用機材ではないデジタル一眼レフでも可能になりました。
画角や、ボケなど35mmフルサイズでしか得られない部分がありますが、35mmフルサイズのデメリットと言われる『レンズ周辺部分の甘さ』、『周辺減光』(レンズとCMOSセンサーの特性などが起因)なども実は、『写真』だからこそ出来る『非現実的』な表現がそこにあるのではないでしょうか。
LOMO、HOLGAと言った独特の世界観を持つカメラは、日常を非日常に変えてくれる不思議な魅力がその人気な訳ですが(普通の日常が写ることもありますが・・・)、その特徴として『トンネル効果』と呼ばれる周辺減光と、そしてカメラの特性から来る曖昧なピント・・・と、『写真表現』はカッチリとまとまった世界を描く以外に、もっと現実とは違った抽象的な表現があり、そしてレンズの隅々まで描写するEOS 5Dならそんな非現実的な表現も可能です。
ジャンクで買った古いレンズの絵の甘さや、周辺の描写など、きっとそのレンズが出す味がピッタリはまる被写体、時間帯、天候、季節がどこかにあるのではないでしょうか。
Lレンズでカッチリと世界を切り出すのも良し、独特の描写のレンズを駆使して世界を抽象的に切り出すのも良し、レンズの全てを使い切れる35mmフルサイズセンサーだからこその表現方法、それがEOS 5Dの魅力です。