プロカメラマンや撮影スタジオ関連・写真店等、写真ビジネス向けのプロ機材やサービスが中心のイベント「PHOTONEXT2013」(主催:プロメディア、主催団体:写真感光材料工業会・日本カラーラボ協会・一般社団法人日本写真映像用品工業会、特別協賛:日本営業写真機材協会)が6月25、26日の二日間、東京ビッグサイトにて開催されました。参加企業は126社。
■キヤノン
キヤノンブースではスタジオ撮影業務支援ソフトや既存のEOSスチールデジカメ製品に加え、デジタルシネマカメラやそのシステムが展示されていた。
加えてステディカムやトローリー、ZACUTOの「Z-Finder」も用意。
おなじみの高性能望遠ズームレンズ「EF70-200mm F2.8L IS II USM」を装着しているのはシネマEOSシステムの中でも導入が比較的しやすい、ワンマンオペレートに特化した「EOS C100」。デジタルカメラでもなじみのあるAVCHDフォーマットを採用し、上位モデルとの差別化を図っている。ブライダルムービーなどで被写界深度の浅い映像が評価され、導入事例も増えているようだ。
EOSデジタル一眼をPCへUSB接続し、ソフトウェア「EOS Utility」を用いて連結撮影を行う際に端子部分を保護する用品も参考展示。
■ニコン
D4/D800E/D600各機種体感コーナーとプロカメラマンによる画像や動画の編集セミナーを開催。最新ソフトによる様々な機能の紹介が行われており、特に動画機能編集の進化には目を見張る物があった。
また、NIKKORレンズ80周年と生産8,000万本を記念したキャンペーンも6月22日より実施している。カメラリュックのプレゼントや、撮影ツアーなど豊富な特典が用意される
キャンペーン中のノベルティとして使用されたカメラバッグの一般発売も開始。
■フジフイルム
この夏発売予定のミラーレス機「X-M1」が先行展示。チルト式モニター搭載のエントリー機で、高級感と軽量コンパクトが実現された話題の最新機種を手に取る事ができた。
■ケンコートキナー
ZetaシリーズやNDフィルターなどのレンズフィルターに加え、様々なバリエーションのCokin角型フィルターも展示されていた。
■その他撮影機材/サービス等
ベルボンのブースではマルチアングル三脚(写真左)を展示しており、アングルアダプターやバーサタイルスイングセンターコラム、自由雲台の組合せでスムーズな動きをデモンストレーションしてくれた。また、浅沼商会ブースでは高い位置からの撮影用の新製品ミニクレーン「M1-II](写真右)を展示。
ペンタックスリコーイメージングのブースでは、一般発売はされていない赤外撮影用特殊モデル「645D IR」を展示。美術品の鑑定用途などで使用される。
銀一ブースではBlackmagic Design社のデジタルシネマカメラ「Blackmagic Cinema Camera」、コンシューマに向けた「Blackmagic Pocket Cinema Camera」の展示が行われた。「Blackmagic Pocket Cinema Camera」についてはフルHDでのRAW動画収録が可能でありながら、ミラーレス一眼並みのサイズを実現し、マイクロフォーサーズ規格のレンズマウントを採用していることからデジタルシネマカメラユーザーの裾野を広げていくことが予想される。
以下写真はレンズを取り外した「Blackmagic Pocket Cinema Camera」。電子接点を持ち、マイクロフォーサーズレンズの絞り駆動なども可能だ。
デジタル一眼でのムービー撮影需要に合わせた小型モニターを多数ラインナップするADTECHNO(エーディテクノ)ブースでは、最新モデルとなる視野角の広いIPSパネルを搭載した軽量7インチモンターを展示。ムービーだけでなく商品写真の撮影などにも利用して頂きたいと言う。
アイファイジャパンからは今月新発売されたEye-Fiカード「mobi」の紹介。従来製品は転送設定にPCが必要だったが、新製品ではスマホやタブレットへの転送に絞ったことで設定を簡略化。パッケージに含まれる10桁のアクティベーションコードをタブレット端末側で入力することで使用可能となる。
そのほか、フォトブックやミニラボなどに加えて、話題の3Dプリンタのサービスがいくつかのブースで紹介されていた。多方向からの撮影またはスキャンデータを3Dプリンターを使用して立体造形しフィギア化するサービスで、着色された形で出来上がる。材質は石膏で持ってみると意外と重みが感じられた。