【Leica】金曜フードショー☆第9回 12575 90mm、135mm用フード
みなさん、こんにちは。「金曜フードショー」へようこそ!
レンズフードは、フレアやゴーストなどの原因となる有害光のレンズへの入射を防ぐためのものですが
レンズフード自体がコレクションの対象にもなっています。
このコーナーでは、実用的なものや変わった形のものなど多種多様なレンズフードを取り上げていきます。
今回紹介するのは、M90mm、M135mm用の「 12575 (IUFOO) 」です。
対応レンズは、いずれもMマウントの
エルマー90mmF4、エルマリート90mmF2.8、テレエルマリート90mmF2.8、マクロエルマー90mmF4、
ヘクトール135mmF4.5、エルマー135mmF4
(フィルター径39mmでレンズ先端の溝をフードの爪で固定するもの)です。
製造期間が長く、バリエーションの多いフードです。下の写真はその一部です。
初期のものは、取付け部(銀色の部分)が薄く、内側にレンズをつかむ4つの爪があります。 第4回の「ITDOO」と同じ構造です。
黒い部分に「Elmar 9cm」「Hektor 13.5cm」の刻印があり、取付け部の内側にはベルベットが貼られていました。
その後、「ITDOO」から「IROOA」(第7回紹介)への変更と同様の改良がされました。
取付け部が厚く、4本爪が二重になり、フードを逆さ付けにした時にも爪により、しっかりと固定できるようになりました。
それにより、ベルベットの内貼りは廃止されています。
上の写真のもの以外に、取付け部に「Elmar 9cm」「Hektor 13.5cm」刻印のもの、
「IUFOO」と「1:4.5/135」「1:2.8/90」「1:4/90」刻印のものがあります。
「12575N」まではブラックペイント、「12575」からブラッククロームになったようです。先端の段もなくなり、軽量化されていますね。
4つの爪が二重になったタイプは、逆さ付した時にしっかり固定されます。
1番上の写真は「ライカM3」と「ヘクトール135mmF4.5」の組み合わせ、
下の写真は、現行の「ライカ M-E」と「マクロエルマー90mm」の組み合わせです。 歴史を感じます。
時代ごとの12575/IUFOO だけコレクションもいいかもしれません。
いや~フードってほんとにいいもんですね!
↓ こちらのフードカバーがお使いいただけます。