【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】コリドラスの夏休み旅行記(その3)
こんにちは。コリドラスです。
北海道鉄道発祥の地と、話題のスポット旭山動物園を巡ってきたコリドラスの夏休み旅行記もいよいよ最終回。
今回はコリドラスの夏休み旅行記(その3)「遙々来たぜ!函館」を掲載させていただきます。
今でこそ北海道の玄関口は新千歳空港(札幌)となっていますが、鉄路の玄関口といえば青函連絡船の時代から、やっぱり函館ではないでしょうか。と言うことで、函館の街も歩いてみました。
函館は五稜郭を始め歴史的資産が多く残る港町で、レトロな市電が走るのんびりとした街です。
函館の街を走る函館市電。
いろんな広告を掲載した車両が、路面電車独特のサウンドを響かせながら町中を走ります。
そんな中、異色の車両が!(写真右下)今年の3月にデビューした最新型9600形です。通称「らっくる」号と呼ばれる乗り降りの際の段差を小さくした超低床車です。
函館市電は函館の温泉街、「湯ノ川」から「函館競馬場」「五稜郭公園」を通り「函館駅」へ向かいます。
さらにその先のレンガ倉庫が並ぶベイエリア「十字街」で函館山方面へ向かう「谷地頭」行きと造船場が並ぶ「函館どっく前」行きの二系統に別れていて、この市電を使えば主要観光スポットの大半を廻る事ができます。
早速1日乗車券(大人600円)を購入し定番スポットを廻ってみました。
まずは鉄道倶楽部のロケということで函館駅側の青函連絡船記念館へ。
青函連絡船記念館は、昭和63年の廃止まで実際に航海に使われていた摩周丸を函館湾岸壁で保存し、連絡船80年の歴史を解説しています。
操舵室や無線室の中まで見学が可能で、青函連絡船の歩みなどをじっくり見ようと思っていたのですが、修学旅行生の大群と遭遇したため早々に退散。
青函連絡船摩周丸と連絡桟橋跡(写真左)。かつて函館駅から伸びた線路がこの桟橋を経て船の中へ続いており、列車ごと本州へ運んでいました。
写真右は操舵室から望む函館山。操舵室は小学生がいっぱいで何も見れませんでした。残念!
続いては昨年の4月に完成した五稜郭タワー。
高さ90mの展望台から五稜郭の全景と函館の街並を見下ろすことができます。
かつて旧幕府軍と新政府軍の戦いの舞台となった日本初の洋式城塞、五稜郭。
美しい星形の堀と緑を見ていると悲しい歴史を忘れ、今から140年以上も前に作られたという事実に驚愕し不思議と見入ってしまいます。
その後は天気が悪化してきたので、雨に濡れずに見学できる場所を探し「北島三郎記念館」へ。
サブちゃんの高校時代から流し歌手の経て数々のヒット飛ばすまでの生い立ちをセットで再現している体験型記念館です。
特設ステージでの「まつり」の熱唱(写真左)はものすごい迫力です。大きな宝船のセットに現れたサブちゃんロボット(写真右)。
サブちゃんと言うよりは小倉智昭さん?と思ったのは私だけでしょうか。
最後に函館と言えば世界的に有名な函館山からの夜景を忘れるわけにはいきません。
台風の接近で見学を半ば諦めていたのですが、逆に強風が雲を流してくれました。
俗に100万ドルの夜景と呼ばれる函館の夜景は香港、ナポリと並ぶ世界三大夜景と呼ばれています。
左側は函館港で函館駅と青函連絡船、その奥に五稜郭タワーも見えます。また右側は大森海岸で湯ノ川温泉の町並みを望む事ができます。
両サイドを海に囲まれた函館の街は噂通りに綺麗な街でした。
函館山の展望台から脇に目をやると、これまた有名なイカ釣り漁船の漁火が(写真左)。街明かりとは異なる幻想的な明かりです。
右側の写真は湯ノ川の宿から函館山を見たもの。空が街明かりの色に染まって見える不思議な景色でした。
翌日は函館・室蘭本線の特急「スーパー北斗」に乗って札幌へ。
ちなみに、函館〜札幌を結ぶ特急は「北斗」と「スーパー北斗」の2種類があります。
違いは運用されている車両の差で、スーパー北斗は振り子式車両キハ281系を使用し、北斗は旭山動物園号と同じキハ183系を使用しています。
振り子車両はカーブ走行時に減速しないため、スーパー北斗は通常の北斗と比べ20分ほど早く函館〜札幌間を結びます。
特急「北斗」キハ183系(写真上)と「スーパー北斗」キハ281系(写真左下。いずれも大沼公園駅にて)。
函館本線は途中、国定公園の大沼公園を横断します。雄大な駒ヶ岳をバックにとても景色のいい場所なので、撮影を予定していたのですが、台風の影響で空は鈍曇り。沼もどす黒く(写真右下)映っていたので早々に断念しました。
北海道で台風なんて貴重な体験と言えば聞こえは良いですが、やはり悪天候が悔やまれる今回の夏休み。
いつかのリベンジを夢見て…。
(使用機材:Nikon D200+AFED80-200mmF2.8D(New) & TAMRON AF17-50mmF2.8XR Di II)