週刊 カメラーズ・ハイ!第31回『星野に誘うPENTAX MX』
┃週刊 カメラーズ・ハイ!第31回『星野に誘うPENTAX MX』
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PENTAX MX
1976年11月発売の機械式シャッター搭載の一眼レフカメラです。
当時オリンパスからは小型機械式シャッター搭載のOM-1(当初、M-1と言う名称でしたが、ライカからのクレームでOM-1に名称を変更)
がありましたが、そのOM-1に対抗して小型・軽量を目指して作られたカメラです。
交換可能なフォーカシングスクリーン、ワインダーやモータードライブ、長尺マガジンなど
PENTAXのフラッグシップカメラ LXにも引けを取らない豊富な専用アクセサリーが用意されていました。
1980年にPENTAX LXが満を持して発売されるまで、機械式カメラの信頼性と豊富な専用アクセサリー群で、
MXはPENTAXのフラッグシップ機的存在だったのです。
ワインダーや交換式フォーカシングスクリーン、67レンズアダプターK。
アダプターで、67レンズを取り付けたところ。
MX+67レンズアダプター+smc 67 135mmF4マクロ(フィルム:フジフイルムSUPERIA PREMIUM 400)
タイトルで星野に誘うと書きましたが、小型・軽量で電池を使用しない機械シャッターを搭載し、
交換可能なフォーカシングスクリーン(具体的には十字線透過式スクリーン)が用意された。
PENTAX MXは80年代前後、多くの天文ファンを魅了するカメラでした。
アンドロメダ大星雲と流星(高橋製作所P-2赤道儀で自動追尾)
PENTAX MX+TAMRON SP 200mmF3.5(フィルム:コダックスペクトロスコピック103a-E)
日光・男体山から昇るハレー彗星(高橋製作所P-2赤道儀で自動追尾)
PENTAX MX+TAMRON SP 200mmF3.5(サクラカラーSR1600)
木星
PENTAX MX+高橋製作所MT-100(10cm反射望遠鏡)+Or7mm(アイピース)拡大撮影法(フィルム:コダックT-MAX400)
私にとって、PENTAX MXは31年前に初めて手にした本格的カメラでした。
露出もピントもマニュアルのみ、カメラ任せに出来ない事から絞りやシャッタースピードによる写真の変化など、多くの事をMXから学びました。
今尚、私にとって「PENTAX MX」は特別なカメラなのです!
正式名称:アサヒペンタックス MX
発売年:1976年
形式:TTL露出計内蔵35mm一眼レフカメラ
ファインダー:銀コートペンタプリズムファインダー(倍率0.95倍/視野率95%)
シャッター:機械式布幕横走りフォーカルプレーンシャッター
シャッタースピード:B.1秒~1/1000
露出計:中央部重点測光。表示、3色LEDによる適正露出合わせ。
感度設定:ASA(ISO)25~1600
マウント:ペンタックスKマウントレンズ
電池:LR44 X 2個。もしくはSR44 X 2個
サイズ:W135.5×H82.5×D49.5mm
重量:495g