【SIGMA】しぐまびより Part20 (現像編)
しぐまびより Part20
今回は趣をかえて
シグマ独自の現像ソフトのご紹介をさせていただきます。
foveonセンサーの膨大な情報量を持つdpシリーズは
RAWで撮影してじっくりと味わいたいところ。
という訳で今回は現状では唯一といっていい
X3FファイルのRAW現像が出来るソフト。
SPP(SIGMA Photo Pro)
今回使用するソフトは
SIGMA Photo Pro 6.2.0 現行最新版です。
前回の 6.1 では処理速度に悩まされましたが
今回のバージョンアップでかなり快適になりました。
RAWで撮影する最大のメリットは
画像の劣化をさせないまま、何度でも自分の好きなふうに
仕上げていける、という事です。
ホワイトバランスがおかしかったな、
全体的に暗い、彩度が高い。など
現像に必要不可欠なパロメーターがしっかりと設定できます。
そしてRAW撮影を薦める理由としてもう一つ。
それはRAWデータの時だけいじる事が出来るパロメーター。
「X3 Fill Light」の有無です。
こちらが調整前。
「X3 Fill Light」を-に効かせた場合。
分かりやすく見せる為に最大まで振り切っています。
暗部はさらに暗くなり、全体的に柔らかく、しっとりした仕上がりに。
「X3 Fill Light」を+に効かせた場合。
暗部が持ち上がり、輪郭がさらに強調され、
「HDR」調な仕上がりに。
この「X3 Fill Light」がSPPの大きな特徴の一つです。
そしてもう一つの機能。
「モノクローム」モード です。
フィルムグレイン というパロメーターで
フィルムの様な粒状性を再現する事ができます。
「大きさ」、「粗さ」の設定も可能。
フィルムグレイン調整後
判りにくかったのでもう1枚。
SIGMA Photo Pro 6 ではさらに
調色、周辺減光の調整も出来るようになっています。
という訳で今回は
シグマのX3Fファイルを現像するには欠かせないSPPの紹介でした。
SPPには
前バージョンの SIGMA Photo Pro 5.5.3 と
現行バージョンの SIGMA Photo Pro 6.2 があります。
前バージョンではQuattroの現像は出来ませんので
ご注意ください。
年の瀬に今年撮った写真を見直してみると
色々撮ったなぁ、とも思い
全然撮れていないなぁとも思う一年でした。
しかしこの現像作業というのは楽しいものです。
膨大な情報量を持つFOVEONセンサーの写真は
この現像作業が特に楽しいと個人的に思っています。
FOVEONのカメラを使うのならぜひ
SIGMA Photo Pro でのRAW現像を楽しんでみていただきたいです。
という訳で現像編。
今回は純正の現像ソフトを使って現像してみました。
次回はTIFFに保存して他の現像ソフトで現像するとどうなるのか、
など、もっとモノクローム現像を突き詰めてみたり、など
色々やってみたいと思います。
2014年も今日が最後。
今までしぐまびよりは
愛用の DP3 Merrill で撮影してきました。
来年からはもっと色んなFOVEONのカメラを使って
色んな楽しみ方を模索しながら続けていきたいと思っています。
今回もご覧いただきありがとうございました。
|
|
|