【SIGMA】しぐまびより Part24
遂に発売した dp3 Quattro。
早速気になるこのカメラで撮ってきました。
雨降りの翌日。
まだ空には雲がかかり、青空は覗く程度。
全体的に湿った環境での撮影。
花弁に落ちた滴。
乾いた木の葉、湿った木の葉。
葉脈までくっきりと写しだしています。
秋に来たころには自然の色に彩られた場所も
今はまだ春の芽吹きを待つばかり。
水鏡がとても印象的な写りです。
赤が印象的な一枚。
ゴム手袋の使い込み具合が見て取れます。
浮つきのない、渋めの色調。
時間の経過、使い込んだ物の傷み具合、汚れ具合。
カラーパレットにはない色がそこにあります。
ほぼ光のない環境下での撮影。
ISO感度3200とシャッタースピード20/1。
絞り値は開放 という被写体にとってもシビアな設定での一枚。
しかしヤカンの金属の質感と
掃除機の取っ手部分、ゴムの写り。
個人的にモノクロで撮影してきた中では一番お気に入りです。
画としての理想を切り撮るのではなく
画としてのリアルを切り取るのがこのカメラの個性かと思います。
ピントから外れたボケた被写体の描写でさえ生々しさを感じます。
屋外から射し込む光で、明暗の分かれた一枚。
ハイライト側の飛んでしまったと思ったデータもしっかりと生きています。
銭湯の背景画を描くペンキ絵師は現在三名しかいないそうです。
撮った時には気付かなかった銭湯の背景画の汚れ。
merrill時代から絶賛されたdp3のレンズの描写力には舌を巻きます。
畳側のシャドウ部を引き上げた一枚。
無理に引き上げられた感じもなく、光陰の粘りを改めて感じた一枚です。
別の場所から一枚。
これでもかと写し込まれた木目。
ピントが合った箇所は等倍で鑑賞しても
文句のつけようのない精細さです。
一本だけ一足先の桜が咲いていました。
絢爛な色彩の季節がもうそこまで来ています。
SIGMA dp3 Quattro もまだ封を切ったばかり。
ウェットな質感や色彩に溢れた被写体も
これからどんどん撮っていけたらと思います。
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