【SONY】Leicaで撮るということ Vol.2 ~Summarit 50mm F1.5~
Leicaの魅力とはなんだろうと思っていました。
まだまだその魅力を語れるほど
私はLeicaをわかってはいません。
だから少しずつ、知り合いながら、出会いながら
Leicaの魅力を理解していこうと思います。
今回のレンズは
Summarit 50mm F1.5
シュナイダーの「クセノン」をベースに1956年頃造られ、
F2よりも明るいレンズでシャッタースピードを稼げる
「ハイスピードレンズ」として登場しました。
開放で撮るとまるでソフトフォーカスレンズのよう。
絞るとガラッと表情を変える事から「クセ玉」として
熱烈な支持を得ています。
Summicron 50mm F2 の
開放からシャープな画から入った私としては
少し衝撃的な柔らかさでした。
逆光時のフレア、ゴーストは
むしろこのレンズの個性になっている気がします。
ぐるぐるっとしたボケ、まだこの時はそこまで好きじゃありません。
ピントの芯があるはずなのに、まるでないように見える。
この柔らかくも線のある描写が気になりだすと止まらなくなります。
影の描写が印象的だった一枚。
実際には強い陽射しで明暗差の激しい状況でも
このレンズで撮るとこの通りです。
光に融ける世界。
光に対しての意識が一層強くなります。
このレンズを好きになった一枚。
窓から射し込む光の柔らかさに一気に虜になりました。
この時初めてF値を2に設定しました。
ここでやっと画面上でも
ピントの芯のようなものが見えてきた気がします。
F4まで絞るとシャープな画になると聞きますが
今回はほぼ開放での撮影です。
ソフトな描写など多少の欠点くらいにしか
思わなくなる不思議な魅力を持っています。
夕陽が射し始めたころ。
淡いオレンジ色が街を染め始める時間帯。
光が優しく写るレンズです。
帰り道。
信号待ちの間、向こうから射す夕陽に誘われるように
シャッターを切りました。
フォーカスも曖昧、ピントも甘い。
それでもなぜか好きな一枚です。
このレンズの前面はソフトコーティングといって
とても脆いので、取扱いには注意を払ってあげてください。
なんと絞り羽根が15枚で構成されていて、その絞り羽根の動き方は
ついつい何度も見てしまうほど美しいです。
世に出ている「クセ玉」は沢山ありますが
このレンズは間違いなくその代表の一本だと思います。
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