【Leica】何コレっ?! 第8回 『CAM』って何コレっ?!
この5本のレンズは、ライカの35mm一眼レフ用の標準レンズ、 SUMMICRON 50mmF2 です。
カムの違いで、それぞれ、「1-CAM」「2-CAM」「3-CAM」「R-Only」「ROM」と5種類に分かれています。
って、思わず「何コレっ?!」と叫びたくなるこの「カム」とはなんでしょう?
それは、レンズの絞り情報をカメラに伝えるためのもので、ライカの35mm一眼レフの世代交代に伴い変化していったものなのです。
↑ 「Leicaflex SL2」 ↑「Leica R6.2」 ↑ 「Leica R9」
それでは、順番に見ていきましょう。
このレンズは、「1-CAM」です。レンズの後ろ側、マウントの内側の銀色の部分がそれです。
これは、最初のライカ製35mm一眼レフ「Leicaflex」(1964)用のものです。
こちらは、「2-CAM」です。1CAM の反対側に同様のカムが追加されました。
TTL方式の測光になった「Leicaflex SL」(1968)と「Leicaflex SL2」(1974)用です。
(モータードライブ対応の「Leicaflex SL-MOT」「Leicaflex SL2-MOT」含む)
「1-CAM」も付いていますから「Leicaflex」での使用も可能です。
※「3-CAM」を採用した「R3」以降のボディに「1-CAM」「2-CAM」のレンズを取り付けると、
レンズが外れなくなったり、ボディとレンズを傷つけることがあるので注意が必要です。
そして、これが「3-CAM」です。2CAMの内側に階段上のカムが追加されました。
ミノルタと技術提携した「Leica R3」(1976)とともに登場しました。
「Leica R3-MOT」(1978)「Leica R4」(1980)「Leica R4s」(1983)「Leica R5」(1987)「Leica R6」(1988)
「Leica RE」(1990)「Leica R6.2」(1992)「Leica R7」(1992)まで対応します。
「Leica R8」(1996)「Leica R9」(2002)でも一部機能を除き使用できます。
もちろん「1-CAM」「2-CAM」の「Leicaflex」「Leicaflex SL」「Leicaflex SL-MOT」
「Leicaflex SL2」「Leicaflex SL2-MOT」にも使用できます。
これは、「R-Only」。「1-CAM」と「2-CAM」を省略し、「3-CAM」だけになりました。
R3以降の機種名に「R」が付いたものに対応します。Rだけなので「R-Only」なんですね。
「1-CAM」「2-CAM」のボディにつけた場合、絞込み測光になります。
そしてこれは、「ROM」です。「R-Only」プラス「電気接点」になりました。
まったく新しくなった「Leica R8」(1996)用として誕生しました。その後登場したR8の進化型「Leica R9」(2002)にも対応します。
「R8」「R9」の機能のすべてを使用するには、「ROM」付きのレンズでなくてはなりません。
ちょっとわかりにくい話ですが、おおざっぱにまとまると
「3-CAM」のレンズなら「Leicaflex」から「Leica R8、R9」(機能制限はあるけれど)まで使えるなぁといったところでしょうか。
また、「1-CAM」「2-CAM」のレンズでも、ライカによって「3-CAM」に改造されたレンズも存在します。
|
|
|
レンズマウントアダプターで、Canon EOS やミラ-レスカメラなどで使用する場合は
ボディとレンズの連動はありませんので、カムの種類に関係なくお使いいただけますよ。
※レンズによっては、取り付けられない場合があります。
|
マップカメラでは中古商品を安心してお求めいただけるように
「マップカメラクオリティー」を掲げています。
価値ある中古商品を安心・安全にお求めいただけます。
↓詳しくは下記バナーをクリック!↓