皆様こんにちは!
もう5月も終わり、そろそろ梅雨の時期でしょうか。
しっとりとした写真が撮れる良い季節です。
雨の鎌倉とかいいですねぇ…是非行きたいものです。
さて、前回のブログではLeicaの「バルナック型」について
お話ししましたが、今回は「レンジファインダーカメラそのもの」についてです。
現在主流となる「一眼レフカメラ」はカメラの中に鏡が入っていて
レンズを通った光を反射させてファインダーで見えるようにしています。
一方で「レンジファインダーカメラ」はレンズを通った光ではなく
上の図のようにファインダー内で光を組合わせてファインダーで見えるようにしています。
仮にレンズを外したとしても、キャップをしたままでもファインダーは見えています。
なのでレンズキャップをしたまま気付かずシャッターを切ってしまった…なんて経験がある方もいらっしゃるハズ。
「一眼レフカメラ」は装着しているレンズによってファインダーで見える景色が変わってきます。
望遠レンズを使えばファインダー内で被写体が大きく見えますし
魚眼レンズを使えばファインダー内も広く歪んで見えます。
しかし「レンジファインダーカメラ」は
装着しているレンズによってファインダーの見え方が変わるわけではありません。
その代わりに、上の図のようにファインダーの中に光の線が出るようになっています。
これを「ブライトフレーム」と言って
装着しているレンズで実際に撮影できる範囲の目安を示したものです。
これで大まかに構図を決めていくことになります。
ちなみに上の画像はファインダーの中の画像ですが、左から順に
①75mm ②外側が35mm,内側が90mm ③50mmを示しています。
そして肝心のピント合わせですが「一眼レフカメラ」は
ファインダー内がくっきりしていればピントが合っている。
ファインダー内がぼやーっとしていればピントが合っていないということになりますが
「レンジファインダーカメラ」はファインダーの真ん中に一際明るい部分があり、ここでピントを確認していくのです。
このような方式を「二重像合致式」というのですが
上の図のように真ん中の明るい部分にピントを合わせたいものを置いて
像が重なってピッタリ見えたらピントが合っているという事になります。
「一眼レフカメラ」と比べると違いが多くて慣れるまでは大変かもしれません。
一番の違いはファインダーとレンズの光軸が同じではないことでしょうか。
ファインダーとレンズが同軸上ではないので上下左右にズレが生じることがあります。
その為、撮影時にファインダーで完璧に追い込んでも出来上がった写真を見ると構図がズレていることも。
また、ピント合わせもマウント内に「距離計」という機構があるのですが
ここの精度がちゃんとしていないと、ピントを合わせたつもりでも実際はズレが生じることがあります。
ファインダーの視野も100%ではないので、周辺に余計なものが幾分写り込んだりします。
おおらかな気持ちで使ってあげたいカメラです。
ただ「レンジファインダーカメラ」に慣れると街中のスナップ撮影がスゴイ楽になります!
例えば、現行のLeica M型デジタルカメラは35mmフルサイズセンサー搭載でボディの重さが約700gほど。
F値が2くらいの標準レンズだとおよそ300gほどです。
同等の条件で「一眼レフカメラ」を用意したら恐らく1.5kgは超えるでしょう。
そしてなにより大きさがネック。持ち運びも大変です。
「レンジファインダーカメラ」なら約1kgほどで大きさもはるかに小さい!
首から提げても負担にならず、普段使いのカバンの中にも収まるのが嬉しい♪
お散歩しながら写真を撮ったり、目立たずに写真を撮りたい時に最適!
ファインダーで見えているものと実際の写真にちょっとしたズレがあること
マニュアルフォーカスなのでとっさの撮影には慣れが必要なこと
この2点を知ったうえで使ってあげれば普段使いに最適な最高の相棒になります!!
「レンジファインダーカメラ」でもこういった写真を撮れなくはないですが
置きピンで撮るか、よほどの手馴れじゃないとちょっと大変です。
正直なところ、こういった撮影は「一眼レフカメラ」の方が向いています。
適材適所といいますか、そんなところです。
さて、次回はいよいよLeicaの魅力に迫るべく「Leica M型」についてのお話を。
私も勉強してこないと…。
それではまた!
つらつら書いてきました「初めてのカメラ。」シリーズ
また思いついたら書いていきたいと思います。
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