【Leica】 M10 国内発表会レポート
2017年1月26日、東京・銀座『ライカプロフェッショナルストア東京』にて、
新型のMデジタルである『LEICA M10』の国内発表が行なわれました。
『ライカブティック MapCamera Shinjuku』も正規店として招待されましたので
その模様を皆様にいち早くレポートしたいと思います。
プレゼンターとして壇上に上がったのはライカカメラ社プロダクトマネージメントディレクターであるステファン・ダニエル氏。
今回の『LEICA M10』だけでなく、『LEICA Q』や『LEICA SL』、『ズマロン M28mm F5.6』など、
カメラ製品の開発責任者です。
通訳を交えながら『LEICA M10』のプレゼンテーションが進行していきます。
まず大きな特徴として語られたのがボディの厚み。
ステファン・ダニエル氏 「M10は今までのMデジタルの中で最もスリムなカメラになります。トップカバーの厚みは33.7mmとなり、
Typ240と比べて4mm小さくなりました。これはM(Typ240)を使用するカメラマンからフィルム時代のボディの厚みが人間工学上すぐれているとして、Mデジタルでもその厚みを実現してほしいという要望がとても多く寄せられおり、今回のM10でそれを実現しました」
33.7mmという明確な数値を実現するために、バッテリーの小型化、各部品の見直しと配置の変更、
シャッター部品の出っ張りを削るなど、細かな工夫を積み重ねて完成できたと語っていました。
続いてはカメラの画質を決める最も重要なパーツと言えるCMOSセンサーについて。
ステファン・ダニエル氏 「このCMOSセンサーはM10のためだけに特別に開発したもので、すべての画像に関するパラメーターが従来機と比べて多く改善されているのが特徴です。ダイナミックレンジ・コントラスト・シャープネス・細部の再現性がとても優れたセンサーになっています」
また、このセンサーが搭載されたことで、高感度性能も飛躍的に向上したとの事です。
その他にもシンプルになった操作系、新設されたISOダイヤル、Mデジタル初となるWi-Fi機能や専用アクセサリー類も紹介されました。
M10はMを使用するカメラユーザーのために意義ある進化を果たしたカメラだという事を感じます。
続いては『LEICA M10』のタッチ&トライ。
まずはビゾフレックス(Typ020)を取り付けたブラッククロームのボディから。
高精細なEVFを搭載するビゾフレックス(Typ020)はアイレベルファインダーとしてだけでなく、
ウエストレベルファインダーとして使えるのも特徴です。
会場ではM10で撮影をするプロカメラマンのムービーも流れていたのですが、
そのプロカメラマンもビゾフレックス(Typ020)を使用して撮影をしていたのが印象的でした。
こちらはシルバークロームのM10に、なんと『ズマロン M28mm F5.6』の組み合わせ。
贅沢・・・そしてメチャクチャ格好いいです。
こちらは純正アクセサリーで登場したサムレスト(親指当て)。
ブラッククローム、シルバークローム共にボディのトップカバーと同じ真鍮素材と塗装を施してあるとの事で、
取り付けた時のマッチングは抜群です。
そしてホールド性がとても良くなりますから、ブレ防止にとても効果のあるアクセサリーと言えます。
こちらは本革製の専用ボディケース。
背面液晶が隠れるカバーも付いているのですが、「内側の三脚ネジに通す」という脱着方法に「なるほど」と感心しました。
液晶面のカバー部はマグネットで固定されるようになっています。
『LEICA Q』で好評だった専用ホルスターもM10には用意されています。
実は案内を担当してくれた方がホルスターの「裏技」を教えてくれました。
M10の33.7mmという厚みに合わせて作っているので、なんとM型フィルム機もぴったり収める事ができるそうなんです!(※M5は不可)
そしてホルスターの内側にはグリップ装着時にも対応できるように、底上げのインナーが付いているのですが、
それを取り外すとライカビットを装着したM型フィルム機がぴったり収まるとの事!
M10がフィルム機と厚みが同じになった事を考えると納得なのですが・・・これは面白いですね。
最後に、プレゼンテーションの終わりに映し出された印象的なコピー。
『LEICA M10. The Camera』
『LEICA M10』の発売日が1月28日(土)に決定しました。
M10は「M型はこうあって欲しい」という多く願いを具現化したカメラになっています。
今までのMデジタルを使用してきた方も、M型フィルム機を使用してきた方も、これからM型を手にされる方も、
すべての人が「M型ライカ」を感じる事のできるカメラです。
皆様のご予約をお持ちしております。